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NEWS2003

2003.11 ノリタケの森が「エコビルド賞」を受賞


外観
配置図
ノリタケの森
建築主 株式会社ノリタケカンパニーリミテッド
所在地 名古屋西区則武新町
地域・地区指定 準工業地域・商業地域
施設概要 ショップ、展示、見学施設、レストラン、煙突広場、 噴水広場、煉瓦塊擁壁、ケヤキ広場、雑木の森
敷地面積 44,960m2
延床面積 20,648m2
設計者 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工者 大成建設株式会社名古屋支店
竣工 2001年9月

10月22~24日に東京ビッグサイトで行われた「ecobuild2003」で第2回エコビルド賞の公開審査が行われ、当社の「ノリタケの森」がエコビルド賞5作品のひとつに選ばれました。
今年度は57作品の応募があり、23日の一次審査で11点の候補作品を選出、24日午後はecobuild賞の公開審査が行われ、審査委員の審議と投票により「ノリタケの森」の受賞が決まりました。その後、大賞について5作品の中から選出する審議が続けられ、数度の投票の後、「横浜赤レンガ倉庫(新居千秋氏他)」に決まりました。「ノリタケの森」を強く推薦される審査委員もおられ、大賞にももう少しのところでした。

ノリタケの森とは

2004年創業100年を迎えるノリタケカンパニーの記念事業として、発祥の地である本社工場敷地内に企業文化を発信するノリタケの森を創造しました。本社工場は、生産拠点としての役割を終えています。そこで、工場の一部を解体し、都市の自然を回復し市民に開放された緑の拠点をつくることで、地域に根ざした企業姿勢を表明し、同時に食文化に対するノリタケのブランドアイデンティティの構築を目指しました。工場敷地内の様々な産業資産をデザイン要素として活用し、ノリタケの歴史性や固有性の高い空間を創造しています。

ノリタケの森~都市再生観点からの意義

<“公共”としての空間づくり>
敷地周辺は、工場や雑居ビルなどが集積する場所で、ノリタケの歴史やブランドアイデンティティなどを軸に、地域のイメージを向上し貢献するような豊かな公共性を創造。

<“再生”としての空間づくり>
煙突や煉瓦窯、解体で発生した多量の煉瓦塊などが持つ象徴性や相互の関係性を検証・再構築すること。自然環境としては、周辺緑地の評価に基づき、有効な自然環境を創出。

<“統合”としての空間づくり>
敷地内に散在する様々な空間要素-神社と鎮守の森、芝生、並木、記念碑、記念樹、彫刻などをランドスケープによって空間やシークエンスとして統合化を図る。

エコビルド賞とは

2000年6月に建築関連5団体(日本建築学会、日本建築士会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会、建築業協会)は、今日的課題である地球環境問題と建築との関わりについて、「地球環境・建築憲章」を制定し、持続可能な循環型社会の実現にむかって、連携して取り組むことを宣言しました。その一貫として、「すまい・建築・都市の環境展ecobuild(エコビルド)」を企画し、環境に配慮した建築作品の実現に取り組んだ関係者を表彰する「ecobuild賞」を昨年より設けています。