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NEWS2005

2005.05 いわき明星大学に「地域交流館」が完成


アプローチ道路より望む
エントランスホールの夕景

時計塔が光を発する夕景
大学の顔となるシンボルをもった建物

いわき明星大学は、学校法人明星学苑が福島県いわき市に1987年に創設した総合大学で、キャンパスはJR常磐線のいわき駅から自動車で15分ほどの丘陵地に位置します。

地域交流館は、学生が社会に密着した実習を行う場である心理相談センターを含め、産学連携研究センター、ボランティアビューローなどを備えた複合施設です。今日、大学は時代に適合するようにその機能の変化が求められていますが、いわき明星大学の改組再編を含めたこの変化の時期に、地域に開放された「大学の顔となるシンボルをもった建物」として計画されました。

シンボルには高さ約20mの時計塔が採用されました。その壁面には煉瓦のテクスチャー(せっ器質二丁掛タイル)が用いられており、対照的に塔頂部の時計は透明感のあるガラスのボックスになっています。夜間は壁面に対するライトアップにより煉瓦のテクスチャーが浮かびあがり、ガラスのボックスは常夜灯のように自ら光を発します。

キャンパスの既存の建物は白い磁器質タイル張りの外壁、銅板葺きの勾配屋根で美しく統一されており、地域交流館の外壁と屋根にも基本的に同じ表現が用いられています。しかし外壁の一部に用いられている煉瓦色のせっ器質タイルがキャンパスに変化を与えながら、他の建物や周囲の緑と美しく調和しています。

この建物の屋根の銅板が緑青色になるにしたがって、いわき明星大学が地域と共にますます発展することを願います。

いわき明星大学 地域交流館
所在地 福島県いわき市中央台飯野5-5-1
建築主 学校法人 明星学苑
構造 鉄筋コンクリート造および鉄骨造
規模 地上:3階
敷地面積 148,424m2(44,898坪)※キャンパス全体
延床面積 1,553m2(470坪)
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社