古い歴史をもつ御堂筋に新しい顔が誕生

大阪のシンボルストリート－御堂筋－に立地する次世代オフィス「あいおい損保御堂筋ビル」は、「御堂筋の格を継承する」、「テナントニーズの変化に対応する」、「環境に配慮する」、この3つのコンセプトを軸に設計されています。

歴史ある御堂筋は道幅とともに、緑あふれる豊かな空間性を持ち、ビジネス街の中心としての格を持ち合わせた街並みが形成されています。新しい建物はその格を継承し、未来へとつなげる役割を担う必要があります。外観は御堂筋の空間性を表現する縦連窓とし、花崗岩と彫りの深さで格を表現しています。低層部分の石フィンは、御堂筋に新しい石のイメージを与えました。また、壁面後退によって生まれたオープンスペースは、コーナーピロティとともに伸びやかな歩行者空間を創出し、賑わいのある街づくりに貢献します。

オフィスの天井高さは3m、他に類を見ないこの天井高さは、縦長の窓とともに伸びやかなオフィス空間とするとともに、テナントごとに様々な空間演出が可能となりました。テナントニーズは多様であり、また、絶えず変化するものです。その変化に対応できることが、建物の価値を高め、寿命を伸ばすことになります。

外観に採用した彫りの深い縦連窓は、単なるデザインでなく、日照を遮るルーバーの役割を果たし、外装の熱負荷を軽減しています。また、中間期に自然換気が可能となる換気口を設け、気持ちの良い外気を取り入れることが可能です。こうした省エネルギーに役立つ建築的工夫とともに、照度センサーや高効率空調システムなどの設備技術を採用し、地球環境に配慮した建物としました。