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2007.01 「第5回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」で『環境大臣賞』を受賞

今年で5回目となる「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」において、当社が設計施工を担当した下北沢成徳高等学校の「既存傾斜屋根面を利用した斜面緑化」が、地域の景観向上と環境改善に大きく貢献していると評価され、『環境大臣賞』を受賞しました。
これで、同コンクールにおける当社の受賞は、3年連続となります(2004年:壁面・特殊緑化部門「特別賞」~日本工業倶楽部会館、2005年:壁面・特殊緑化大賞「国土交通大臣賞」~二番町ガーデン)。

今回の受賞では、狭小な敷地を緑化で上手に空間演出した「設計力」と、最大55度にもなる施工困難な傾斜面を着実に緑化した「工法・技術力」の双方が高く評価されました。

設計・意匠面では、高密な既成市街地に「奈良の若草山」を連想させる緩やかな広がり感のある緑を提供しており、地域の景観向上と環境改善に貢献。さらに、隣接する新校舎窓からの景観形成や、教職員と生徒への癒しの効果、銅板葺の既存校舎屋根面からの強い照り返し防止等、学園内にも多くのメリットをもたらしています。
技術・工法面では、最大斜度55度を超える蒲鉾状で、耐荷重が最大で70kg/m2である傾斜屋根面という条件での緑化技術として、全体的な緑化施設の軽量化を図りつつ、芝生生育に必要な植栽基盤の開発と土壌流出防止のためのズレ落ち防止技術など、設計、施工から維持管理まで多くの工夫を盛り込みました。
これらの結果、「下北沢の地に根ざした学校づくり」をめざす同校のコンセプトに沿った緑化を実現することができ、高い評価につながりました。

「奈良の若草山」のように穏やかで量感のある緑 上空からみた傾斜屋根緑化の全景(芝は養生中)

MIKIMOTO Ginza 2 緑とカリオン塔が学園のシンボルに
下北沢成徳高等学校
所在地 東京都世田谷区
建築主 学校法人成徳学園
設計者 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工者 大成建設株式会社
竣工日 2005年2月