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2016.11 「京都鉄道博物館」が5つの賞を受賞

京都鉄道博物館

当社設計・施工作品の「京都鉄道博物館」が、多岐の分野にわたった5つの賞を受賞しました。
受賞した賞は以下の通りです。

  • 2016年度鉄道建築協会賞特別賞
  • 第35回ディスプレイ産業賞文化施設部門優秀賞
  • 第15回日本鉄道賞大賞(西日本旅客鉄道株式会社が受賞)
  • 第50回日本サインデザイン賞システムサイン部門入選(株式会社乃村工藝社が受賞)
  • 空間デザイン賞2016入選(株式会社乃村工藝社が受賞)

エントランスプラザ
エントランス棟からプロムナード棟は、梅小路公園に開かれ「鉄道」と「人」や「まち」が出会い、交差する場となっている。

プロムナード棟
初代0系新幹線を含め車両を編成展示する長さ100mの駅舎型展示空間。

トワイライトプラザ
1914年(大正3年)に建設された2代目京都駅舎の1番ホーム上屋を再現。
屋根のトラスは当時のものを展示品として建物に組み込んでいる。

車両展示室1
本館は、自然光が差し込む明るい吹抜けを中心とする大空間の天井を斜めに折り上げ、3層に渡って連続する空間とすることにより、平面的な回遊動線に加え立体的な回遊性をうみ、施設として一体的な空間としている。

車両展示室2
在来線営業起動を建物内部に引き込み、随時展示車両の入れ替えが可能な車両工場を再現。

一般社団法人鉄道建築協会が主催する「鉄道建築協会賞」は、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品ならびに論文業績に授与され、その業績を顕彰するものです。

一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会が主催する「ディスプレイ産業賞」は、ディスプレイを通じて生活文化の向上及び国土景観の発揚に寄与することを目的とし、ディスプレイ優秀作品を賞揚し、その成果を公表して、ディスプレイ産業振興と社会的認知の向上を目指しすものです。

国土交通省が主催する「日本鉄道賞」は、「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的として、鉄道開業130周年の記念すべき年にあたる2002年に創設された表彰制度です。
鉄道に関する施設整備・サービス・映画・楽曲・アート・写真集・テレビ番組など様々な取組の中から優れた取組を表彰するものです。

公益社団法人日本サインデザイン協会(SDA)が主催する「SDA賞」は、優れたサインデザイン作品を広く社会にアピールすることにより、サインデザインの普及および啓発をはかることを目的として、1966年より継続しているわが国で唯一のサインデザインに関する顕彰事業です。
質の高い作品を募集、審査し、優れた作品を表彰するものです。

一般社団法人日本空間デザイン協会が主催する「空間デザイン賞」は、空間におけるコミュニケーションデザインの創造をめざす優秀なデザインを顕彰するものです。

京都鉄道博物館

京都駅西部の梅小路公園西端に位置し、敷地内の旧梅小路蒸気機関車館(扇形車庫、旧二条駅舎)を保存活用しながら、総合鉄道博物館に拡張整備するプロジェクトです。
重要文化財である扇形車庫(1914年)の周囲に新博物館を機能ごとに分棟配置し、既存エリアには歩行者デッキをつなぐことで来場者が敷地全体を自由に行き交い、鉄道の歴史・技術・安全・文化を学び、未来へ継承します。
全体計画のうち、エントランス棟・プロムナード棟・本館とトワイライトプラザ(旧京都駅上家)および連絡通路上屋の新博物館3棟が当社の設計範囲となります。
平面的な回遊動線に加え、立体的で多様な回遊動線を計画し、京都鉄道博物館の基本コンセプトである「地域と歩む鉄道文化拠点」のもと、来館する子供たちに親しみやすく、楽しんでもらえる空間づくり、様々な角度から鉄道文化を「見る・さわる・体験する」鉄道ワンダーランドを目指しました。

京都鉄道博物館
建築主 西日本旅客鉄道株式会社
所在地 京都府京都市下京区観喜寺町3-14他(梅小路公園内)
用途 博物館
構造 鉄骨造
規模 地上3階
敷地面積 63,098.17m2
建築面積 11,318.49m2
延床面積 19,201.87m2
竣工 2014年2月~2016年4月
基本設計・監修 ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・監理 大成建設株式会社一級建築士事務所
展示設計 株式会社乃村工藝社
施工 大成建設株式会社関西支店