一般社団法人日本建築協会が主催する「第64回青年技術者顕彰　設計・計画部門」において、当社設計・施工作品の「オンワードパークビルディング」の設計者である当社関西支店設計部内藤多加志氏が選出されました。
当賞は、年齢満35歳以下の会員の中から建築に関し優れた業績を挙げた青年技術者を選考し、顕彰する制度です。

一般社団法人日本建築協会：
https://www.aaj.or.jp/

受賞者より（内藤多加志）

「人々が心地よくすごせる場所づくり」ということを、設計を進める際のキーワードにしている。
ここで言う人々とはクライアントだけでなく、建物のエンドユーザーや一時的に立ち寄った人々、建物の周辺を歩く人々など何かしら建物に対して関わりを持つ人たち全般をさしている。
多くの人が幸せに、心地よく時間を過ごすことができる場所をつくることが、私の生涯の目標であり、これまで携わったプロジェクトでは、上記の思いを実現するべく努力してきた。
その具体的な方策は

• まちなみに対してどのように貢献できるかを考えること
• 都市空間の中に憩いの場を挿入すること
• 日常の生活に潤いを与えるインテリアを考えること

この3点ではないかと考えている。
その一つ一つは何気ない試みに過ぎないが、全てを日々の仕事の中で実現することは意外と難しい。
ただ、これらの内容が実現できたとき、クライアントだけでなく建物に関わるさまざまな人々にも喜ばれる「心地よい場所づくり」が出来るということを、プロジェクトを通じて実感できたことも事実である。
これまでの体験を糧に、さらなる高みを目指して努力していきたい。

オンワードパークビルディング

オンワードホールディングスの本社ビル建替計画です。
「繊細な衣服をまとったイメージ」の外装デザインを採用することで、企業イメージを発信する美しいオブジェのようなたたずまいのビルとしています。
足もと廻りには緑の植栽帯を設けることで、通りに不足していた近隣の人々のための憩いの場を設けています。
建物利用者だけでなく、近隣のオフィスワーカーや商業施設の買い物客が、ほっと一息つける場所が生まれることを期待しています。