設計って 枠 わくわく × 大成建設って 枠 ?

STEP04 設備設計
プロジェクトエンジニア

割田 朋香 TOMOKA WARITA(2005年入社)

割田 朋香
割田 朋香

Q1. 学生時代から入社までの経緯を教えてください。

正解を導き出す設備設計の道へ

建築には小さい頃から興味がありました。マンションのチラシが入っていると熱心に眺めているような子供でした。やがて本気で建築の道に進みたいと考えるようになり、高校に入る頃には進路を決めていました。

建築の道に進むなかで、将来は正解を導き出していくような仕事がしたいと思いました。設計の分野には、意匠・構造・設備とありますが、いろんな解釈ができるのが意匠だとしたら、構造と設備はエンジニア的な側面が強く、最適解を探っていく仕事です。さらに環境に深く関わる仕事がしたいと思い、設備設計を選びました。

わたしが就職した20年前は、建築業界に女性総合職の求人はほとんどありませんでした。例えば、総合職で女性を採用するなら一人だけと決められていたり、「うちは女性は取りません」とはっきり言われたり。そういう時代だったんです。大成建設も当時は設計の専門職である専任職としての採用でした。それでも、他の会社とくらべて風通しがよく、自由で堅苦しくない雰囲気に魅力を感じました。

それは設計部門だけでなく、他の部署の方々にも同じ印象を受けました。大成建設の柔らかく働きやすい雰囲気に好感を持ち、こういう会社で働きたいと思っていたところ、「うちに来ませんか」と言っていただけたので即決しました。

Q.2-1 思い出に残る建築作品について教えてください。

伝統を受け継ぎ、新たな時代へ開くホテル複合開発

入社後は、事務所や複合施設の設備設計の部署に配属されました。さまざまなプロジェクトを経験しながら結婚・出産を経て、キャリアを重ねてきました。二人目の子どもを出産し、7ヶ月で職場復帰した直後にアサインされたのが、ホテルオークラ東京本館の建替事業でした。

建替後の現在は、虎ノ門エリアの高台に位置する広大な敷地に、2棟の高層建築「オークラ プレステージタワー」と「オークラ ヘリテージウイング」、歴史的建造物「大倉集古館」と、それらに囲まれた前面広場「オークラスクエア」が配置され、一体となった都市空間を形成しています。担当した「オークラ プレステージタワー」は、本プロジェクトの中心となる地上41階の超高層複合タワーです。高層部は国際的なホテル「オークラ東京」の「オークラ プレステージ」、中・低層部は最先端のオフィスフロアになっています。

このプロジェクトは子育てとの両立が大変だったことも思い出深いですが、それ以上に設計事務所の方々の仕事に向かう姿勢から、設計者としてのあり方を改めて学んだ印象深い仕事です。設計事務所と一緒に仕事をするのはこのプロジェクトが初めてだったのですが、設計者の成果品は設計図なのだということを実感をもって理解しました。

ゼネコンの設計は、施工部門と一体になって建築をつくり上げていく仕事です。つまり、ゼネコンの社員にとっては、できた建築が成果品です。一方で、設計事務所は施工部門を持っていないので、設計図そのものが成果品です。そのため、設計事務所の方は設計図の完成度に徹底して向き合っており、自分たちの考えをすべて注ぎ込んだ図面をお客様に納品するのだ、という気迫を感じました。このプロジェクトを通して、同じ設計者として、設計に向き合う姿勢そのものを勉強させてもらったと思います。

Q.2-2 思い出に残る建築作品について教えてください

博多駅前の新たな風景をつくり、街のにぎわいをつなぐオフィスビル

これは建築確認の完了検査の1ヶ月前に調整が必要な点が見つかり、検査直前まで現場との調整に奔走した忘れがたいプロジェクトです。

「博多イーストテラス」は、博多駅筑紫口の駅前に建つテナントオフィスビルで、福岡市の推進するまちづくり制度「博多コネクティッド」の第一号認定を獲得したプロジェクトです。敷地の中央にキュービックなボリュームを配置し、南北に街とつながる大規模な広場をつくり、それらを建物内のストリートで接続させ、建物を通して街のにぎわいをつないでいます。

調整が必要だという事実が明らかになったとき、現場からは「どうするんだ」「設計の指示に問題があったのではないか」と厳しい声が上がりましたが、とにかくこの状態を是正して行政の検査を迎えないといけません。なにより現場に手を動かしてもらわないといけないので、このように直してくださいとお願いし、直ったらもう一回試運転をしてもらってと、とにかく頭を下げて一つひとつ対応を進めました。

その間は本当につらかったのですが、設備施工担当者とはもともとずっと良い関係を築けていたので、すぐに理解してくださり、誠意を持って全力で対応してくれました。懸念事項が解消され、無事に建物をお客様に引き渡しできたときには一緒に乗り越えた一体感のようなものが芽生え、それまで以上の信頼関係が生まれて清々しくプロジェクトを終えることができました。

Q3. 働きやすさについて教えてください。

風通しのよい社風が、子育てとの両立を後押し

現在は風土改革が進み、かつての専任職は廃止され、希望者はわたしも含めて総合職へと職種変更しました。今の若い世代は、女性だからという理由で就職活動や入社後の働き方に制約を感じる場面は少なくなり、出産後も働き続けることが当たり前になってきています。大成建設でもテレワーク制度が導入され、働き方の自由度はかなり上がりました。

わたしが出産した頃は、子育てとキャリアを両立するのは決して容易ではありませんでした。それでも今日まで仕事を続けてこられたのは、やはり大成建設の風通しの良さや、周囲の人々の大きな包容力に助けられた部分が大きいです。そして何より、わたし自身が設備設計の仕事を好きだったからだと思います。

産休からの復帰直後に担当した前述のホテルオークラのプロジェクトは、とても忙しい現場でしたが、まずは自分のスタンスをオープンにして、みなさんにお伝えするところから始めました。子どもが二人いて、下の子は生まれたばかりであること。保育所のお迎えがあるため、18時には帰る必要があること。そうした事情を包み隠さず共有し、状況を理解していただいたうえで、少しずつ関係を築いていきました。それによって仕事がやりにくくなることはなく、早く帰るときにも否定的な反応をされたことはありませんでした。今振り返っても、無理をして家庭を犠牲にしていたら、続けることはできなかったと思います。

Q4.あなたにとって大成建設設計本部ってどんな場所ですか?

大成建設ってぽかぽか

大成建設はわたしにとって、常に安心できる職場です。子育てとの両立が一番大変だったときも、周囲の方々にフォローしていただいたり、さりげなく気にかけてもらったりしてきました。いろいろな個性をもつ人が集まる自由な組織ですが、積極的な人も、おとなしい人も、それぞれがその人らしく働ける。そんな、ぽかぽかとした温かさのある場所だと思います。

dé TAISEI DESIGN 大成建設設計本部