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WORKS 2001

SME六番町ビル

用途:事務所
所在地:東京都千代田区
延床面積:21.782.81m2
地下:2階 / 地上:6階

建築設計主旨

SME六番町ビルは音楽産業等のソフト関連ビジネスを展開しているSME(ソニー・ミュージックエンタテイメント)の本社ビルです。“環境”をキーワードに“機能的で快適なオフィス環境の創出”“周辺環境との調和”“地球環境に貢献する省エネルギーオフィス”の3つのテーマで計画したスタンダードなオフィスです。
基準階は39m×79mの整形な平面のセンターコア形式で、2480m2の連続する無柱オフィス空間をコアの周囲に配置しました。センターコアにありがちな閉塞感を払拭するために、中央コアのELVホール両脇に自然光の入るボイドを設けました。ライトウェル(外部空間)と階段のある吹抜(内部空間)です。差し込む自然光が働く人々に一日の時間の移り変わりを伝え、上下のフロアーを視覚的・動線的につないでコミュニケーションを促す役目を果たしています。
建物は高層化せず6階建として周辺建物とのスケールを合せました。建物ファサードは、屋敷町としての番町を“格子”という和のデザイン要素で表現し、格子状に分割することで幅の広い建物が持つ圧迫感を感じさせないように配慮しています。また外壁面は道路から9m程後退させて前面に新たな植樹帯を設け、街並みとの調和を図り潤いのある環境を創りだしています。
外装のグリッドは直射光をカットする役目を果たしており、ペアガラスの断熱効果とともに内部オフィス空間の空調負荷を低減して省エネ効果をあげています。

構造設計主旨

地下部分は、既存建物の躯体の一部を残し山留め壁及び基礎の一部として再利用することで、解体廃棄物を減量しています。地上部分は、ロングスパン構造に適したCFT柱(鋼管にコンクリートを充填した柱)を採用し、さらには耐火設計により柱の耐火被覆を無くすことで、より小さな柱を実現しています。吹抜に設けた階段は、視線をさえぎる柱を無くし床からの持出しとすることで、吹抜け空間と上下フロアーの融合に貢献しています。エントランスに設けたガラスの庇は、非対称な形状と数多く並んだ細い吊材により、建物ファサードの整然とした格子のデザインにアクセントを与えています。

設備設計主旨

設備計画は、蓄熱空調システムを軸に、ナイトパージ(夜間冷熱利用)、雨水利用、人感照明、高効率照明などの技術で構成されています。計画の際には、それらの技術要素を適切にバランスよく機能させるように配慮しました。結果として、トータル性能の高いシステムが構築されています。

担当

大成建設担当者
総括 橋本緑郎
建築設計 塚田哲也、伊勢季彦
構造設計 森田寛、勝田庄二、増田和雄
設備設計 高橋淳一、加藤文都、小野田修二、濱田憲一、竹内伸介

社外受賞

2002年 第15回 日経ニューオフィス賞推進賞
2003年 日本建築学会作品選奨
2003年第10回 環境・省エネルギー建築賞 審査委員会奨励賞