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WORKS 2002

プルデンシャルタワ-

所在地:東京都千代田区
延床面積:76587.96m2
地上:38階 / 地下:3階 / 塔屋:3階

建築設計主旨

開発にあたって我々の目標は、この計画を業務・商業・住宅の複合された一つの街として生活者のもとに返すとともに、ちょうど都市計画と建築の間に位置するようなこの計画を、独自のアイデンティティを持った街区としての新しいデザインをすることでした。
異なる用途が積層するタワーを、明瞭な一つの表情を持つようにデザインするために、住宅、オフィスの異なる用途から要請される機能を満足する共通の外壁システムとして、開口と壁が600幅で繰り返すアルミカーテンウォールを採用しました。また、住宅のバルコニーレス化をはかり、周辺の街並みに埋没しないモノリシックなタワーを実現するとともに高層居住の新しい避難計画の提案も行っています。

構造設計主旨

高層棟の構造は、充填鋼管コンクリート柱(CFT柱)、鉄骨梁の構成としたラーメン架構である。鋼管に高強度コンクリートを充填したCFT柱は耐震性とともに耐火性にも優れています。
この建物の特徴として、2種類の制振装置を設置したことが挙げられます。
一つは、耐震性向上のための制震間柱であり、1~24階までのコア部分に配置しています。この間柱は極低降伏点鋼をH形断面のウェブに用いたもので、地震時にこの部分が早期に降伏し、大きな履歴減衰を得ることを目的としています。
もう一つは、強風時の風揺れに対する居住性改善のための装置(ATMD)です。可動部重量50tの装置を屋上部に2台設置し、建物の揺れの大きさに応じてアクティブに制御することで、居住性ランクII(居住性能評価指針による)を確保します。また、地震後の後揺れを速やかに低減する効果もあります。

設備設計主旨

プルデンシャルタワーの実現に向けては、都心一等地に相応しい共同住宅や外資系を中心とするオフィステナントへの、高度なサービスと十分な安全性への対応あるいはエネルギー多消費傾向な施設に対する環境負荷低減等、多くの事業要求があり、それに対して、最新の技術を駆使して応える必要がありました。
デザイン的にも、ビルの佇まいとしてハイセンスなファサードが要求され、建築・設備一体の防災技術を開発し防災安全性を高めることで、通常、設置が余儀なくされる共同住宅のバルコニーを無くすこと等が課題でした。
このような種々の要求事項を可能にすべく、とくに環境への配慮、高度防災機能および高機能な運営管理手法の技術の確立に注力し、以下のような数多くの最新設備技術を導入することで、最新のインテリジェントビルの実現を可能にしました。

採用した主な設備技術

  • 氷蓄熱、コージェネレーション、ガス吸収式による複合熱源システム
  • 大温度差送水システム
  • 低温送風空調システム
  • エアバリア方式による最適ペリメータ処理
  • 雨水利用及び中水設備による排水再利用システム
  • 保安電源、飲料水、排水を十分に確保した設備の震災対応
  • 加圧防排煙システム
  • ELVシャフト加圧システム
  • 標準インターフェースによるオープン化BA
  • 最適熱源運転支援システテナントへの各種サービスの提供
  • 非接触ICカードやセキュリティゲート等のセキュリティ・システム

担当

大成建設担当者
総括 町井充
建築設計 芝山哲也、佐取徳隆、杉江大典、依田雄二郎
構造設計 前澤澄夫、大橋智樹
設備設計 山森桂、森山泰行、出野昭彦、村田義郎
ランドスケープ 人見修、藤澤亜子

社外受賞

2005年 第46回 BCS賞
2005年日本建築学会作品選集2005