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WORKS 2004

ソニーイーエムシーエス埼玉テック

用途:事務所
所在地:埼玉県坂戸市
延床面積:7,352.69m2
地上:4階

建築設計主旨

ウォークマンの生まれた土地に新しくプロダクトデザイナー専用のオフィスを計画しました。
「ソニーの頭脳」を象徴するような端正で無駄のないデザインを目指す工夫を施しています。
汎用性の高い素材を用いながら、次のようなディテールの工夫で機能性とデザイン性を両立しました。
この作品は汎用性の高い材料を使いながら短工期でハイクオリティを実現した郊外型オフィスのプロトタイプといえます。

  1. コーナー部品を使用しないでALC板とアルミサッシュなどを板のように組み合わせたシャープな外壁
  2. ガラリや設備機械を一切外壁に見せないようにルーバーや庇で巧みにデザイン
  3. 1500mmの鉄骨キャンチレバーによるエントランス階段
  4. ブレースや柱の存在を抑えるインテリアのカラーリング

構造設計主旨

事務室部分のロングスパンを実現するために梁間方向をラーメン、桁方向をブレースの構造計画としました。さらに、柱梁共にロールHを用いることで短工期に対応しました。
ブレースはシェイプアップブレースを採用することで全体荷重をスリムにしながら、配置や端部処理の工夫でデザイン性に寄与した要素となっています。
16mx7mのロングスパンはあらゆるオフィスレイアウトに対応するフレキシビリティの高い内部空間を実現しています。

設備設計主旨

オフィスフロアは3500mmx4000mmを設備モジュールとし、個別空調方式の採用やブレーカーユニットの分散配置などにより適切な機能分散を行なうことで使い勝手や省エネルギーに有利な計画としています。
コアは各シャフトを集約し幹線や配管を最短ルート化することで更新性が高く効率的なユーティリティ計画としています。
またガラリ類を設備ボイドやバルコニーに設置したり、屋上設備機械を庇の内部に納めるといった工夫で外観デザインを高める計画となっています。

担当

大成建設担当者
建築設計 井深誠、村瀬宏典
構造設計 増田和雄
設備設計 大林茂
電気設計 小野田修二、小川武史