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WORKS 2004

吉田テクノワークス本社

用途:事務所、工場
所在地:東京都墨田区
延床面積:827.43m2
地上:3階

建築設計主旨

下町の住宅街に位置する本建物は、1階に携帯電話の外装プラスチック成型加工の試作工場を配し、2・3階に事務所機能を配置しています。
本計画では工場のイメージを極力排除し、1階のボリューム感を押さえて建物を造る事を目指しました。
それと同時に外部にショーケースを設ける事で、街行く人達に何の工場であるかを感じてもらえる様に配慮しています。
色彩計画では吉田テクノワークスのコーポレートカラーの黄色をポイントに、白・グレー・黒の配色を用いて存在感をアピールしています。

構造設計主旨

本建物の上部構造は鉄骨造、基礎は杭基礎としています。支持地盤はGL-43mと深く、また非常に軟弱なため、杭基礎の耐震性能の向上および合理的な設計を行うことを目的に、既製杭の杭頭半剛接合構法(F.T.Pile)を採用しています。1階は試作工場で階高が高く、また天井走行クレーンによる振動および騒音による障害を防止するため、ブレースにより剛性を高め、2階床スラブを厚くする等居住性の向上を図っています。

設備設計主旨

限られた空間の中に生産・技術・事務部門諸室が配置されるという計画の中で最適な設備設計を目指しました。
天井の高い試作室の空調は空冷ヒートポンプパッケージ(ダクトタイプ)+パンカルーバ吹出による局所空調を採用し、作業エリアへの直接風による空調効果と居住域のみの空調を行なうことによる省エネルギーに配慮した計画としています。
また、2階に受付(事務部門)が配置されることから、1階エントランス扉は常時閉鎖の電気錠とし、カードリーダとインターホンによりセキュリティを確保しています。

担当

大成建設担当者
建築設計 富川桂二郎、松田佳子
構造設計 佐藤啓治、新田隆雄
設備設計 澤田章、小畠忠久
電気設計 澤田章、星野顕