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WORKS 2006

医療法人新光会 生田病院

用途:病院
所在地:神奈川県川崎市多摩区
延床面積:8,372.16m2
地下:1階/地上:4階

建築設計主旨

川崎市北部の丘陵地に建つ精神科病院です。既存建物の老朽化に伴う全面建替えで、運営しながら解体・建設を繰り返し約2年半の歳月をかけて完成しました。
敷地には約10mの高低差があるため、それをできるだけ造成することなく利用して建物を配置し、機能的な断面構成となるよう計画しています。
また、患者さんの人権やプライバシーに配慮してデイルームを小規模に分散配置したり、あえてスタッフから見えにくい場所を設けたりすることで、患者さんの精神状態の安定に効果を発揮できる施設計画としています。
さらに、大きな吹抜けの“光庭”を病棟の中央に設け、患者さんが自由に歩き回ることができるデイルームや食堂を設置しました。そこからは、サンクンガーデンや緑豊かな周辺環境を眺めることができ、患者さんが日常生活のなかで光や風、緑の香りなど自然の気配を感じられるようにするなど、積極的に治癒効果の期待できる施設づくりを心がけました。

構造設計主旨

本建物は1期、2期に分かれており、1期建物は地上4階地下5階の5層の鉄筋コンクリート造となっています。
計画敷地の地盤は、層表に層厚6~9mのローム層(N値2~7)、それ以深に平均N値25の微細砂が続き、N値50以上の支持地盤はGL-45mとなっています。
このような地盤状況の中、2層となる2期建物は、深層混合処理工法を行い、直接基礎としています。5層となる1期建物は、パイルドラフト基礎を採用し、ローコストな基礎構造を実現しています。
本体架構は耐震壁付の鉄筋コンクリートラーメン構造で構成していますが、生活機能回復訓練室のロングスパンとなる部位には、鉄骨梁を併用し、柱の無い空間を実現しています。

設備設計主旨

精神病院特有の問題(破壊、悪戯、誤飲、自傷行為)を防止する為、患者さんにやさしい、安全な施設計画に留意しました。
特に保護室にはステンレス製便器や、強化ガラスでカバーされた照明器具、指の入らない制気口等を採用しています。
また、ガラス張りのエントランスホールは夏季には南側に配置された大きな既存の桜の木により日射遮蔽を行い、冬期はペアガラスの採用により陽だまりを演出し、快適な空間を省エネルギー共に実現しています。

担当

大成建設担当者
建築設計 山内信尚、岡本憲文、草山義文、西宮浩司
構造設計 佐藤芳久、島村高平
設備設計 笹島修二、龍英夫
電気設計 森義明