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WORKS 2006

野口英世記念館 至誠館

用途:研修施設
所在地:福島県耶麻郡猪苗代町
延床面積:688.991m2
地上:2階

建築設計主旨

既存の野口英世記念館に隣接して計画された研修施設として、磐梯山と猪苗代湖を望む美しい場所に計画されました。
建築は水平に展開するガラスとレンガの2つのボリュームによって構成されており、浮かべられたレンガの閉じたボリュームである2階は、多目的研修室と貴重な展示品のための収蔵庫からなります。また、ボリュームの中央を切り欠くように展望テラスが設けられています。
1階オフィススペースはガラスによる開放的な空間となっており、エントランスホールは独立壁によって緩やかに仕切られ、連続性のある空間として計画されています。
計画地周辺は多雪地帯として知られており、冬期は一帯が雪に覆われます。展望テラスは堆雪デッキとして機能し、雁木空間として冬期下階エントランスへの動線が確保される計画としています。

構造設計主旨

建築躯体はRC壁付ラーメン構造で計画されています。
2階の外壁が持ち出しになることにより生じる捩れ応力には、直行方向の片持ち梁と、幅広梁にて対応をしています。
勾配屋根を支える2階の柱は柱頭ピンの片持ち柱となっており、多目的研修室の大空間に対しては、部屋内に柱を設けずにテンション材を設けた鉄骨梁を採用しています。
また、積雪時の水平スラストに対しては、2階柱で応力を処理しています。

設備設計主旨

記念館は研修室と収蔵庫からなる建物であり、この施設を訪れる見学者を温かく迎えいれ、心地よい空間の中で学習出来ることと、収蔵品を猪苗代の厳しい自然環境から守る施設を目指しました。
1階オフィススペースには、明るく開放感のある窓が計画されていますが、その窓下にはペリメータヒーターを備えて冬の厳しい寒さを緩和する計画としました。
照明計画においては、多目的研修室には見学の学生利用や講演会、ビデオ上映などを考慮し、シーン設定できるよう調光照明の計画をしています。
また、季節や時間帯による管理状況の変化に対応できるよう、警報や連絡網などは、既存施設側へ移報出来るようにしています。
多雪地域の対応として、屋外に設置する設備機器類は高基礎上に設置し、ガラリや室外機には防雪フード等を設置し、雪害対策を行っています。

担当

大成建設担当者
建築設計 芝山哲也、藤本鉄平
構造設計 西川泰弘、井上慶一郎、小山智子
設備設計 出野昭彦、豊原範之
電気設計 出野昭彦、加藤勇太、塚田文哉