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WORKS 2006

STRATA GINZA

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用途:ビジネスホテル
所在地:東京都中央区
延床面積:11,410.89m2
地下:1階/地上:13階

建築設計主旨

本プロジェクトは、日本で有数の商業集積地である銀座に、ホテル、物販店舗、飲食店舗の複合施設として計画されました。
敷地が銀座中央通りより1筋奥に入っているため、商業施設としての存在感を持たせること、街の中に埋没しない外観を持たせることをテーマとしています。
そこで銀座の伝統性、歴史性を地層「STRATA(ストラータ)」に見立て、外観を構成しています。さらに「若々しさ、爽快感、水々しさ」というキーワードのもと、六色の色彩の組み合わせにより、ファッション性の高いスタイリッシュな表現としています。建物の密集した銀座の街区の中を歩くとき、建物は他の建物の隙間から、その一部の顔を覗かせるに過ぎません。しかし、このシンプルな「STRATA」の外観は、その一部からでも全体を想起させ、建物の存在感をより引き立たせるものとなっています。
ホテルの客室の窓は、外壁デザインに合わせて横長の窓としています。中高層の建物が密集した銀座においては、大開口による眺望は望めず、宿泊客のプライバシーの確保と同時にインテリアからの空間的広がりをもたせています。
最後に、建物名称はこのデザインコンセプトが採用され、弊社提案のロゴとともに、「STRATA GINZA」となっています。

構造設計主旨

当建物は、鉄筋コンクリート造純ラーメン構造です。外壁を薄肉PC板とすることで建物重量を軽減し、高強度のコンクリート(Fc48)、鉄筋(SD490)を使用して、構造部材を極力小さな断面とし、ホテル客室空間の確保を図っています。
また、施工面から、本敷地にあった既存建物の地下外壁及び底版を残し山留として利用しました。
新設建物地下は、既存建物地下の内部に収めるため、地上と地下で柱の一部に偏心が起こりました。この偏心曲げは1階梁と地下柱で処理しています。密集した敷地で建替えが行われる場合、既存躯体の利用が検討されますが、当建物でも銀座という敷地の中で有効な既存躯体利用ができました。

設備設計主旨

銀座という立地条件より、極力設備機器を屋上に設置し、スペースの合理化を行い高いレンタブル比の確保とメンテナンス性の確保の両立に努めました。
また、テナントビルとして十分な電源、通信、空調容量を確保しています。
ホテル客室は間接照明を用いた照明計画とし、銀座にふさわしい高品位な照明計画としています。
また、防災センター評価の取得により、より安全性の高い計画としています。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
ホテルインテリア 観光企画設計社
大成建設担当者
建築設計 久保勝彦、塚原勝行、笹井敦史
構造設計 勝田庄二、大橋智樹
設備設計 御器谷良一、斧田浩一、藤村淳一
電気設計 御器谷良一、西村英俊