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WORKS 2007

COI高松ビル

用途:事務所
所在地:香川県高松市
延床面積:9,381.64m2
地上:8階

建築設計主旨

当建物は高松市のメイン通りである中央通りに面し、敷地の反対側に裁判所、側道を挟んだ隣には日銀がある角地です。
事業形態は最終売却先の決定した当社組成SPC事業で、当初より最終売却先のオーナーから縦を強調したデザインを求められていました。
そこで粉黛塗装に近いメタリック系のフッ素樹脂塗装焼付けをしたアルミカットパネルと、縦連窓のデザインを採用し、足元廻りには黒を基調としたインテリアとすることによって、ガラスの被覆からスリット状のマッスが浮き上がるように構成とディテールを検討しました。
特に建物のコーナーや端部といったエッジ部分のディテールには配慮し、伸びやかで清々しい印象の建物となるよう努めました。

構造設計主旨

12.4mスパンと13.2mスパンの事務室空間が交差するコーナー部分は、格子梁架構とすることで梁せいを抑えつつ居住性も満足させ、無柱空間を実現しています。
大梁の端部にサイドプレートを用いた高靭性柱梁接合工法と柱にCFT造を採用することで、耐力と変形性能を向上させ、PML値15%以下という要求を満たした架構としています。高靭性柱梁接合工法により、フランジ現場溶接接合を採用可能とすることで、経済性に加え工期短縮にも配慮した設計としています。また、柱のCFT造の採用は経済性とできる限り細く見せるという意匠的な要求にも合致しています。
更に、柱脚には当社保有技術のネジベース工法を採用し、アンカーボルトの納まりを簡素化することで杭・基礎梁の配筋等の施工性を改善するとともに、経済性を追求した設計としています。

設備設計主旨

オフィス内照明は建築ファサードとテナント割りを考慮し、Hf32W1 灯のライン型システム天井を採用しました。館内は無人管理で24時間稼動できるテナントオフィスとして、入退室管理を昼夜において、テナント入居者・テナント来客者・車・清掃など全て自動で可能なシステムとしています。また 空調方式も小割りテナント対応が可能な個別空調方式を採用しました。
省エネ対策としては、オフィス内照明は初期照度補正制御、トイレ・階段は人感センサーによる消灯・減光制御とし省エネを行っています。

担当

大成建設担当者
建築設計 今里清、尾島寛和、平井浩之、玉井麻由子
構造設計 関清豪、西尾博人
設備設計 角田宜彦、矢後佐和子
電気設計 加藤文都