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WORKS 2007

みどり幼稚園

用途:幼稚園
所在地:愛媛県今治市
延床面積:1,371.08m2
地上:2階

建築設計主旨

建替によって、思い出の場所を生かしながら新たな魅力を獲得し、施設全体を生まれ変わらせました。

園全体を有機的に結びつける建物配置
改築部分の配置を工夫して、園内に性格の異なる遊び空間を生み出しました。
屋外・運動空間を一体化する中庭と渡り廊下
体育館と園庭とに二分されていた構成を、中庭を導入することでつなぎ合わせました。芝生張りのヒューマンスケールな屋外空間とし、連続して広いウッドデッキの渡り廊下を配置しました。広がり感のある、気持ちのよい空間として園児たちのお気に入りの場所となりました。
幼稚園の顔を作り出す車庫棟
人気の園バス4台の格納と、園児たちの専用乗降スペースとなる駐車場と人専用の出入り口である正門を一体化し、前面道路に対して幼稚園の顔づくりをしました。
施設の中心となる2層吹抜けのプレイルーム
プレイルームは大階段や図書室を内包する2層吹抜けの1室空間で、屋内の遊び空間の中心、動線の中心となります。
2ウエイの動線空間で独立性を高めた保育室
クラス毎の落ち着きを重視した保育方針から、各保育室の独立性が求められました。年少・年長棟は西側の田んぼや山並みに向かって広がるオープンスペースと園庭側のテラスとの2ウエイの動線空間を持ち、動と静、外と内を両立させました。
ランニングコストの低減を実現する建築手法の採用
室内空間はいずれも自然通風によって快適な保育環境が確保されるように、環境共生のための建築ディテールを採用しています。

構造設計主旨

安全性と効率性を重視した壁式鉄筋コンクリート造の採用
園児の安全性への配慮や保育室の平面有効スペース確保のために柱型のない壁式鉄筋コンクリート造としました。
軽快さを感じさせるプレイルーム屋根
屋根を浮いたように見せるために、屋根を支える柱をフラットバーとしました。

設備設計主旨

高効率設備の採用による省エネルギーの実現
深夜電力を利用する蓄熱式床暖房を採用し、ランニングコストのかからない優しい環境を実現しました。

担当

大成建設担当者
建築設計 小笠原祥仲、矢崎裕信、齋藤洋平
構造設計 西川泰弘、小山智子
設備設計 森山泰行、小澤弘和
電気設計 前田義徳