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WORKS 2007

M・YAMANO TOWER

所在地:東京都渋谷区
延床面積:33,860.37m2
地上:27階 / 地下:3階

建築設計主旨

山野愛子生誕100周年記念事業としてスタートした当建物は、山野美容専門学校・山野医療専門学校・講堂・公益施設「山野愛子美容博物館」・市街地住宅総合設計制度の容積割増による賃貸マンションと多様な機能を持つ複合建築となっています。
総合設計制度を利用した容積割増と高度斜線緩和とハートビル法の容積緩和の採用により、全てのプログラムを賄う最大限の建築ボリュームを確保しています。
それらを包み込む見返り美人図をイメージした外観のデザイン画はHodgetts and Fungによりが提示されましたが、着物の繊細で煌く織り込みの演出をファサードに実現しています。
低層部は多角面で構成したクリスタルファサードによるダブルスキンを採用し、裾の動きを表現するとともに、小田急線からの騒音にも配慮しています。
中間層免震の導入や隣接の小田急線からの振動、騒音対策等、安全と居住性を高めるさまざまな技術を盛込んでいます。
「美容の殿堂」が、現代にふさわしい美容とファッションの情報を世界に発信する「ビューティー・ファッション・センター」として完成しました。

構造設計主旨

当建物では、複雑な形状および多くの用途を有する超高層複合建物に対して、通常の建物よりも高い耐震性能を確保する事が求められました。
一般的には鉄骨造(CFT柱)に制振部材を組合せた構造が採用されるところですが、この場合はねじれ振動を抑えるために多くの制振部材を配置する必要があり、建物プランに制約が生じる可能性があります。これに対して、当建物では建物用途の切り替わる10階を免震層として利用した超高層中間層免震を採用し、主体構造を剛性の高い鉄筋コンクリート造としました。免震装置を中間層に設けることで、免震層より上部の構造の応答低減、およびそれに伴う下部構造の入力せん断力低減を図っており、更にねじれ振動に対しても、免震層がエネルギー吸収層として働くことで、建物全体のねじれ振動を低減させています。
また、ロングスパン大梁(C.S.Beam、PCaPC梁)を配置して大空間を実現することで、鉄筋コンクリート造でありながらプランの自由度も確保しました。

設備設計主旨

教室の天井形状は梁型に合わせた折り上げ天井で開放感のあるデザインとし、避難安全検証法による有効平均天井高も確保した機能性も併せ持っています。
照明は梁型側面に蛍光灯器具を設置することで、天井からの反射光も利用し均一な照度確保と共に、立ち作業を行う実習室にて手暗がりの無い計画としました。
また、空調・換気ダクト計画も梁型にあわせて行い、明るく開放感のある教室を演出し学生の居住性の向上につなげることができました。
また、学校系統の空調熱源設備及び給湯熱源設備に対し、東京ガスによる受託サービスを導入しました。その設備のメンテナンス業務や運転支援業務についても東京ガス関連会社が対応するため、ビル管理者が行う必要がなく、維持管理が容易な設備となっています。

担当

担当
PM 株式会社インデックスコンサルティング
企画設計 株式会社類設計室
外観デザイン監修 Hodgetts and Fung
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
コンサルタント
構造 川合廣樹
設備 建築設備設計研究所
内装デザイン Gensler
住宅施設 三井不動産住宅リース
都市計画 日本測地設計
音響 永田音響設計
災害・危機対応 Crisis Management Consulting
大成建設担当者
総括 河野晴彦
建築設計 黒岩光浩、村元徹、三輪淳彦、東聖子、前田邦紀
(前期)富川桂二郎、安田考、鈴木彰信、田中哲平
構造設計 小室努、征矢克彦、河本慎一郎
(前期)原孝文、寺嶋知宏
設備設計 渡辺英紀
電気設計 高木淳、松浦尚彦、田口英幸
ランドスケープ 蕪木伸一、小倉満
建築計画 近藤眞道