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WORKS 2009

武蔵野関前ビル

用途:物販店舗
所在地:東京都武蔵野市
延床面積:9,938.98m2
地上:3階

建築設計主旨

武蔵野に立つ地域に親しまれる低層形商業施設
計画地は、武蔵野のおもむきを残す緑が多い住宅街に近接しています。この武蔵野地域にふさわしい低層で落ち着いた趣のある商業施設を目指しました。
外部環境への配慮として敷地内の既存樹木を保存または一部を移植保存しています。また建物配置は、道路に面して全体的に後退し、現況ある散策路の連続性を高めました。また既存樹木の保存と調和させながら外壁を一部後退させて道路への圧迫感の軽減に配慮しながら建物の配置計画をしました。敷地内に地域の方々に安全で快適な散策路と広場を設置しています。
建物構成は1階には来客者へ利便性と住宅地へそそぐここちよい風の通り道を残す為、開放された駐車場としています。また2・3階は食品スーパー等のデイリーユースの店舗が並びます。3階の一部は地域に開放されコミュニティゾーンとしての集会場と緑化された屋上広場が配置されています。
建物の外装は武蔵野のおもむきを表現しアースーカラーパターンで表情があり落ち着きがある外装カラーとなっています。

構造設計主旨

ユニークな平面形状の架構を解決する柱配置
店舗としての機能を損なわないようにするため、また将来のテナント変更に対応可能なフレキシビリティを持たせるため、鉄骨造ラーメン構造としました。角形鋼管の納期が長くかつ鋼材単価が不安定な時期でもあり、中柱はH形鋼を採用し、強軸方向と弱軸方向を交互に配置する計画としました。角形鋼管よりローコストであるH形鋼を採用する事で、コストと納期の問題解決を図りました。
1階は駐車場となっているため、柱脚は柱の保護を兼ね根巻き柱脚といたしました。
杭頭には当社独自構法であるF.T.Pile構法を採用し基礎躯体数量の経済化を図りました。

設備設計主旨

快適性と省エネルギーの両立した環境配慮型設備計画
ローコストを主眼としながら、実効性のある省エネルギー技術の採用や、使用者の快適性をテーマに設計を行いました。
ローコストを達成するために、1階駐車場の消火設備の緩和や適正な設備容量により達成しています。
省エネルギー達成のため、建築設計と十分に打合せを行い、西側の大きな壁面に配置される窓の最適配置や、適正な折半屋根の断熱性能等を設定し、冷暖房負荷を少なくしています。また冷凍ショーケース周りの冷気を床下から排気することにより、使用者の快適性を確保しています。
実効性のある省エネルギー技術として、屋上面に太陽光発電を採用しています

担当

大成建設担当者
総括 網干和
建築設計 高島謙一、中澤織行
構造設計 小林祥一、谷田貝健
設備設計 廣川純一、伊藤肇
電気設計 廣川純一、宮島禎朗