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WORKS 2011

東京エレクトロン宮城本社工場

所在地:宮城県黒川郡大和町
延床面積:77,918m2
地上:3階 / 塔屋:1階

建築設計主旨

半導体製造装置の開発・生産を行う東京エレクトロン宮城の拠点工場(開発棟・生産棟)および本社機能を持った事務棟から構成された施設です。
大自然の風景と対峙する質実剛健な表情を持ちながら、光や風を柔軟に取り込む建築を目指しています。

無限の可能性を引き出す
正面の事務棟は、エントランスを中心にRCフレームに包まれたボリュームで構成されており、212mもの長大な外壁面にカーテンウォールを挿入することでリズミカルな印象を与えています。
南側にはパノラマの景色を望むことができる水平連続窓、北側およびオフィス中央にはトップライトから太陽光がやさしく降り注ぐ3層吹き抜けのアトリウムやセンターヴォイドをしつらえることで、そこを爽やかな風が通り抜ける快適なワークプレイスを実現しています。
それら2種類の吹抜け空間を内包した、水平方向・上下階方向に視線がつながるオープンオフィスが、従業員の活発なコミュニケーションを促し、そこから想像をはるかに超えた新しい発想が生まれることを意図しています。

世界最高水準を支える
生産棟は、生産ラインの組み換えにも対応しやすいように、大スパン・高天井・フラット床の大空間クリーンルームとし、ユーティリティの変更にも即座に対応可能な可動型ユーティリティラックを導入することで、究極のフレキシブルクリーンルームを実現しています。

構造設計主旨

安全・安心な製造環境
開発棟・生産棟は、フレキシビリティの高いロングスパンを可能とする鉄骨造とし、当社独自技術である制震ブレース(シェイプアップブレース)を採用することで建物の変形を抑え内装材や設備機器の被害を最小化します。
事務棟はRC造とすることで建物の剛性を高めるとともに、オフィスのロングスパン部分に当社独自技術のRCと鉄骨の複合構造であるCSビームを採用することで、95m×14mの無柱空間を実現します。

生産棟クリーンルームには、当社独自技術である弾性すべり支承と積層ゴム支承およびオイルダンパーを併用した複合免震構法(ハイブリッドTSS構法)を利用した約10,000m2の大規模床免震構造を採用しており、大地震時における人命保護と、製品の転倒・損壊を抑制することによる製造の早期再開を可能にします。

これらさまざまな構造技術の採用により、安全・安心な製造環境を実現しています

設備設計主旨

地球の未来に貢献する
環境にやさしい工場を目指してさまざまな先進技術、環境配慮技術を導入しています。
そのひとつが、開発棟・生産棟の屋根に設置した合計1メガワットの太陽光発電システムです。薄膜モジュールの太陽光パネルを開発棟に250kw、生産棟に750kw設置しています。

クリーンルームには光源寿命400,00時間の当社オリジナルLED照明を全面採用しています。
天井裏メンテナンス型とし、クリーンルーム内に設置される大型機器を移動することなく容易にランプ交換が可能です。

工場内のエネルギー使用状況を見ることができるエコファクトリーモニターを導入しています。
エントランスホールにタッチパネル式の大型モニターを設置することで、ゲストが待ち時間を利用して操作することができ、省エネ工場を実感してもらうことができます。
また、従業員の省エネ活動を促すため、自席にて実際のエネルギー使用状況を把握できるようにしています。

生産棟クリーンルームには、大人数の作業者のスムーズな入退室とクリーンルームへの塵埃持込防止を両立させたドアレス構造のウォークスルーエアシャワーを開発し、導入しています。(特許出願中)

地球環境の未来を守るため、これらさまざまな技術を導入することにより、CO2排出量を従来施設と比べて約42%削減することを可能にしました。

担当

大成建設担当者
建築設計 碇屋雅之、福西裕智、宮崎伊佐央、上野弘二、勝又洋、中田卓郎
構造設計 出雲洋治、加藤芳明、渡邊諭、西尾博人、平山浩史
設備設計 渋谷大介、鈴木真吾、砂賀浩之
電気設計 渋谷大介、田口英幸
エンジニアリング 上田俊彦、小野田拓也

社外受賞

2011年 第6回 イソバンドデザインコンテストNISC賞
2012年 第25回 日経ニューオフィス賞 東北ニューオフィス推進賞 東北経済産業局長賞