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WORKS 2012

パスカル本社ゲストハウス

用途:ゲストハウス
所在地:兵庫県伊丹市
延床面積:103.50m2
地上:1階

建築設計主旨

本建物は、伊丹空港からほど近い本社及び本社工場跡地を再整備する計画の一環で、工場を半分解体して庭を整備し、そこに8名の来客専用打合せ室として計画しました。
近隣から一線を画し、視線を気にしない別世界を創るというのがクライアントの要望であり、緑・水・光のあふれる環境を創造し、そこに溶け込む建築を目指しました。
鉄筋コンクリート打放しという要望に対し、鉄筋コンクリート壁式の構造体に鉄骨造による薄型フラットルーフをのせかけ、鉄筋コンクリートから浮遊する形態・構造としています。また、フラットルーフは、2.7mハネ出させることにより日射抑制及び近隣建物の存在を消す効果をもたらしています。
ミーティングルームと水廻りスペースの間に「無用の用」と称したスペースを設け、使い方が可変にできる多目的空間としています。

構造設計主旨

施主要望である「コンクリートの塊の上に浮かんだ大きく跳ね出した薄い屋根」を実現するために、鉄筋コンクリート壁構造の上に、足の付いた鉄骨造のフラットルーフを載せただけの単純な構造としています。
跳ね出し部分は最大2.9mありますが、H鋼(H-150×150)の上に、キーストンプレート(D=25)を載せて、薄さを確保しつつ、フラットルーフが風でバタついたり、雪でたわんだりしないようにしています。
森になっている敷地の中に立つこの建物は、そばに建つ本社からは、木々の間から薄い屋根が白いキャンバスのように見えています。

設備設計主旨

機能を十分に満足させつつ、設備面を主張させない空間づくりを行っています。
メインとなるミーティングルームの空調機は隣接する機械室よりダクト吹きにて対応しています。
リモコンや換気ファンは表に設置せず、収納等を利用した設置を行っています。
その他小部屋については各室毎の空調・換気設備の設定をし、省エネルギーに配慮しています。

担当

担当
設計
(構造設計を除く)
大成建設株式会社一級建築士事務所
構造設計 ラメラ設計 渡辺勸
大成建設担当者
建築設計 平井浩之
設備設計 西村英俊、湯浅孝
電気設計 西村英俊、仁井本邦明