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WORKS 2016

GINZA PLACE(銀座プレイス)

用途:商業施設
所在地:東京都中央区
延床面積:7,350.11m2
地下:2階/地上:11階(基準法上は12階)

建築設計主旨

銀座らしさを「本物の価値」、「伝統と先進の融合」と捉え、クラフトマンシップのキーワードのもと、五感に心地よい、快適な建築を目指しました。
メインエントランスを四丁目交差点に設置、中央通り沿いには賑わいをもった店舗を配置することで、路面を中心とした銀座の街並みとの繋がりを大切にしています。
地下1階の地下鉄接続通路、エスカレーター動線により、施設全体として回遊性を持ち、多くのお客様にとって開かれた建築となるよう計画しています。
また、7階には旧高さ制限(百尺ルール)の位置にテラスを設置し、既存のスカイラインを意識すると同時に銀座の街並みと調和を図り、3階のテラスは交差点との繋がりを意識しています。
外観デザインは「FRETWORK(透かし彫り)」をモチーフに、伝統工芸が持つ柔らかさ・優しさ、発展する銀座を象徴するような上昇感・高揚感を表現しています。

構造設計主旨

地震時の層間変形を約20%低減する「T-Fダンパー」を当社として初採用しています。
地震時には、摩擦板を取り付けた外板がスライドすることで、建物に対する揺れを低減するとともに、外装パネルの目地を小さくすることにも寄与しています。
また、自由な外装デザインに対応する為、下地システムとして「T-Flex Wallsystem」を新規開発、特許を取得しました。
建築外装での全面使用が初となる緩み止め機能付ナット(スマートハイパーロードナット)も併せて採用し、精度の高さはもとより、大地震発生時にも破損・脱落しない高い安全性を実現しているのが特徴です。

設備設計主旨

様々な用途、テナントに対応できるよう、フレキシビリティを持った設備計画が特徴です。
最大限のレンタブル比を確保する為、コア計画には最大限の配慮を行っています。
また、外装システムに組み込んだライトアップでは、RGBのLED照明を設置し、 季節、イベント毎の様々なシチュエーションに対応します。
対面する和光の鐘の音に合わせて、一時間に一度、特別な動きをするようプログラム計画を行っています。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
外観デザインアーキテクト クライン ダイサム アーキテクツ
外装ライトアップ シリウス ライティング オフィス
大成建設担当者
建築設計 山本実、芦谷公滋
構造設計 藤永直樹、本多和人、野々山昌峰
設備設計 高木健、堀雄二、伊藤肇
電気設計 高木健、堀雄二、山中康弘、丹羽章仁

社外受賞

2017年 2017年度 日本建築家協会優秀建築選(100選)
2017年 平成29年度 CFT構造賞