HOME > WORKS2017 > 聖マルチン病院

WORKS 2017

聖マルチン病院

用途:病院
所在地:香川県坂出市
延床面積:12,224.2m2
地上:7階

建築設計主旨

聖マルチン病院は、カトリック聖ドミニコ修道女会が運営するケアミックス総合病院です。
外観は背後の山並みに添った形態とし、周囲の環境に調和する建築を目指しました。
バルコニーや庇の先端はRCシングル配筋の11mmの薄さとし、繊細かつシャープなディテールにすることにより、建築が強調されることを抑えました。
内部においては、緩和ケア病棟を最上階に設けてチャペルを併設し、患者とその家族の癒しの場をつくりました。
院内のいたるところでは、周りの山々や瀬戸内海と瀬戸大橋など豊かな風景を楽しめるようになっています。
また、ストライプ状のスリット窓やトップライト、ハイサイドライトなど、キリスト教の神聖さを感じさせる自然光と融合した空間作りをしています。
インテリアにおいては、清く規律ある修道女会の姿を表現すべく、清潔感のある色彩でまとめました。
ファサードに組み込んだ十字架は、静寂な夜景にひときわ暖かく照らし出されます。
建築と一体となり、新たなランドマークとして生まれ変わりました。

構造設計主旨

偏土圧を受ける建物のため、RC造として耐力壁をバランスよく配置した構造計画としました。
戸境や妻面の耐力壁は土圧への抵抗と地震時の耐震要素の役割を持っています。
低層部分は10mの比較的長いスパンですが、RC造梁およびそれを受ける柱の寸法を確保して長期応力に対して配慮しています。
高層部は耐力壁付きラーメンとして剛性と耐力を確保しました。
最上階のホールを無柱空間とするため、鉄骨梁を部分的に使用しています。
エントランス庇はRC造片持ちスラブに鉄骨下地を緊結することで吊材のないシンプルな形状の庇を成立させています。

設備設計主旨

病院運営しながらのローリング工事での建替計画の制約上、主要設備は1期工事で設ける必要があり、日影規制・意匠上の理由から、屋上には設置出来なかったため、設備棟を設ける計画としました。
前面道路から見える北面ファサードをすっきりとした外観となるように、北面には設備機器やベンドキャップを露出させない工夫をしています。
平面計画では、東西に長いため、外調機置場とメインシャフトを兼ねた機械室を各階フロア中央に設けて、ダクト・配管を展開する計画としました。
BCP対応として、最重要設備(受変電設備、発電機、液酸タンク)は2FLレベルに設置、GLレベルに設置の受水槽は基礎高さ1.4mとし、遡上する津波の影響を受けない計画としました。
受水槽2槽式とし緊急遮断弁を設置することで、災害時の水の確保に配慮しています。

担当

大成建設担当者
建築設計 松村正人、井内雅子
構造設計 中川路勇、武谷正國
設備設計 堀雄二、龍英夫、福田大空
電気設計 堀雄二、松村保彦