WORKS 2021

JPリゾート伊豆高原(現:亀の井ホテル伊豆高原)

JP Resort Izukougen(present:Kamenoi Hotel Izukougen)

  • 新設した水盤テラス

    新設した水盤テラス

  • 増築した瓦屋根の車寄せ

    増築した瓦屋根の車寄せ

  • エントランスロビー/水盤と連続する水平線

    エントランスロビー/水盤と連続する水平線

  • 本館プレミアムスイート/テラスから水盤テラスを臨む

    本館プレミアムスイート/テラスから水盤テラスを臨む

  • 本館プレミアムスイート/露天風呂と相模灘の海

    本館プレミアムスイート/露天風呂と相模灘の海

  • 西館プレミアムルーム/外壁開口を拡幅してテラス化

    西館プレミアムルーム/外壁開口を拡幅してテラス化

  • 東館 和モダンD/全室オーシャンビュー、スタンダードツイン

    東館 和モダンD/全室オーシャンビュー、スタンダードツイン

  • 相模灘を一望できる宿泊客専用レストラン

    相模灘を一望できる宿泊客専用レストラン

  • 浴室棟連絡通路/部分再利用でもイメージアップ

    浴室棟連絡通路/部分再利用でもイメージアップ

  • 露天風呂/水盤新設して海との一体感

    露天風呂/水盤新設して海との一体感

用途
ホテル
所在地
静岡県伊東市
延床面積
8,567.14m2
階数
地下1階、地上3階

建築設計コンセプト

「かんぽの宿」のリ・ブランド ~海とつながる和の高級リゾート~

かんぽの宿は2020年に開業65年を迎え、そのタイミングで全33館のリニューアルを実施しました。当改修工事は日本郵政グループ初の高級カテゴリーとなる新ブランド「JPリゾート伊豆高原」となりました。敷地は伊豆急行・伊豆高原駅から車で5分、視界が良ければ相模灘の伊豆七島を望むことができる高台に位置し、全室オーシャンビューの恵まれた立地です。今回既存7棟のうち、主要な本館、西館、東館、浴室棟(露天風呂含む)を一旦スケルトンにして改修を行いました。また、8棟目として瓦屋根の車寄せを増築しました。

【本館】
1階ロビーからは新設した水盤テラス越しに相模灘を望み、海と一体感ある眺望が楽しめます。また、プレミアムルームとプレミアムスイートルームの宿泊者のみが使用できるプレミアムラウンジを新設しています。2階は旧宴会場スペースを3タイプ4室の温泉露天風呂付プレミアムスイートへ改修、3階は2か所の旧食事処の面積を広げて1か所にまとめ、オープンキッチンを新設しました(118席)。

【西館】
1bay3室を1.5bay2室として1室あたりの面積を広げ、温泉露天風呂付プレミアムルーム18室へ改修しました。

【東館】
客室数は既存のまま、和室3室を残してユニットシャワー付きの洋室としました(スタンダード33室)。

【浴室棟】
浴室棟に至る連絡通路、大浴場入口の湯上り処、脱衣室を改修しました。大浴場は隔板付き洗い場を新設、展望露天風呂には水盤を新設し、眼下に広がる相模灘と一体感を楽しめるつくりとしました。

構造設計コンセプト

数ある改修項目のうち本館および西館の耐震壁の移設や耐震壁の開口調整が、構造設計として特に注力した項目でした。2棟とも新耐震基準で設計された建物であり、あと施工アンカーによる耐震補強は不可能であるため、当社保有技術であるポストヘッドアンカーを採用することで遵法性を確保した設計が可能となりました。更に西館は壁式構造の耐震壁に開口を設置し、また開口を拡大する改修計画であるため、壁柱および壁梁部分の応力が適切に伝達できるようにディテールに留意し、また、躯体厚さが限られているために施工性にも留意しました。

設備設計コンセプト

客室空調はセントラル空調方式から個別空調(冷暖同時)へ更新を行い、快適性を向上させるとともに維持管理を容易にしました。温泉は大浴場のみでしたが、西館と本館の客室22室に新設した露天風呂に供給することによって、客室の中でもリゾート気分が味わえるようになっています。照明は建築計画に合わせて間接照明を取り入れ、色々なシーン制御を導入することにより、非日常を感じることのできる空間を提供しました。

担当

担当
基本設計・デザイン監修 株式会社石井建築事務所
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 菅原裕二、北村浩
構造設計 河本慎一郎、中尾文彦
設備設計 竹内伸介、山下盛久
電気設計 竹内伸介、古宇田真一
インテリア 髙橋洋介、吉田美香、野口絵麻

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