- 用途
- 事務所
- 所在地
- 兵庫県高砂市
- 延床面積
- 1,658.82m2
- 階数
- 地上2階
建築設計コンセプト
隣接する森と調和する緑のオフィス
カネカ高砂工業所、正門前の管理棟の計画です。「分散型のセンターコア形式」を採用し、四方から緑の眺望を取り込む開放的なオフィスを実現しました。直天井・階高3.6Mのコンパクトな断面とすることで、隣接する森に対し存在感を抑え、景観としての調和を図りました。
緑と光によるウェルネスオフィス
建物四周を水平連窓で覆い、オフィス内どこからでも緑の景観を体感することが出来る構成としています。コンクリートの庇を跳ね上げ、日射制御と広がりのある眺望を両立しています。
オフィスにはリフレッシュバルコニーを設け、隣接する森と呼応するような幅がランダムな「T-Green® Multi Solar(シースルーPV)」手摺を実現しました。内部から視線が抜け開放性も備えています。
構造設計コンセプト
RC造耐震壁付きラーメン架構としており、災害時の機器管理センターとしての役割もあるため、大地震時の地震力に対して1.5倍の余裕度を確保しています。
エントランス部には円形鋼管柱を採用し、10mを超えるロングスパン部分は鉄骨梁(端部ピン接合)で床を支持しています。
設備設計コンセプト
施主製品(PV、OLED)を取込んだ設計としました。OLED (有機EL)は、施主からの強い要望により主照明として採用しました。面発光し目に優しい光を放つOLEDををオフィスベース照明として日本で初めて実現しました。特注デザインのワイヤー吊りした25mm厚の薄型ペンダント照明により、浮遊感のある光環境を作り出しました。OLEDのエネルギー効率の悪い点を考慮し、PV(太陽光発電)設置量と相互確認し、省エネ基準(BEI:0.90)を満たした設計としました。
担当
| 設計 | 大成建設株式会社関西支店一級建築士事務所 |
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| 大成建設担当者 | |
| 建築設計 | 平井浩之、岡崎啓祐 |
| 構造設計 | 阪井由尚、岩井昭夫、安田佳世 |
| 設備設計 | 湯浅孝、根本泰明 |
| 電気設計 | 湯浅孝、木谷宇 |
受賞
| 2025年 | 照明施設賞 |
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