WORKS 2024

プラウド参宮橋

PROUD SANGUBASHI

  • 南側外観:傾斜の強い前面道路に対してスラブや軒の水平ラインを強調するデザイン。二つの山形がランドマークになる

  • 南東側外観(夕景):住戸から漏れ出す明りにより、軒天や格子の木の表情が、柔らかく浮かび上がる夜景

  • メインエントランス:桧の格子壁が印象的なトンネル状のエントランスアプローチ

  • 風除室:エントランスアプローチを抜けると、桧の端材を組み合わせて製作したアートのある空間が迎える

  • 共用ラウンジ:1階共用部の一画には、桧小巾板の壁と、桧の格子に囲まれた小さなラウンジを設けている

  • 住戸階廊下・ELVホール:エレベーターホールも桧の格子を照明で演出。住戸の玄関扉も桧の突板で仕上げた

  • 最上階住戸吹抜:一枚板のような構造体の桧CLTをそのまま現しで仕上げた吹き抜け空間

  • 最上階住戸内観:“木”の香りや質感が、潤いのある都心の暮らしを演出する住まいを目指した

  • 北東側外観(夜景):北側道路に面しては、バリアフリーのサブエントランスを設けている

  • 構造概念図:最上階の4階に独自開発したCLT・鉄骨ハイブリッド構造を採用し、3階以下は柱型梁型が表れないTWFS(肉厚床壁構造)を採用

用途
共同住宅
所在地
東京都渋谷区
延床面積
2,891.22m2
階数
地下2階、地上4階、塔屋1階

建築設計コンセプト

本格的に木材を構造材に採用した新しい木質化分譲集合住宅

「明治神宮の杜を望む参宮橋の高台に計画された、本格的に木材を構造材に採用した全19戸の都心分譲集合住宅です。
集合住宅に求められる性能を、RCや木材の利点を適材適所で使いわけ、その技術をデザインにも活かしました。
低層部をRC構造、最上階に独自のCLT・鉄骨ハイブリッド構造を採用し、魅力的な住空間と環境貢献を同時に実現しています。
“木”を活かした建築であることが感じられるよう、建築の内装・外装の多くの箇所で無垢のヒノキ材を仕上げとして採用し、“木”の香りや質感が、潤いのある都心の暮らしを演出する住まいを目指しました。

独自の構造を活かしたアイコニックな三角形屋根の外観デザイン

急傾斜の敷地に対して、外観は対比的にスラブや庇の水平ラインを強調させ、その上に構造としても機能する三角屋根をデザインしました。特徴的な外観デザインは、街並みのアクセントとなり新たな景観を生み出しています。

構造設計コンセプト

独自開発したCLT• 鉄骨ハイブリッド構造×TWFS(肉厚床壁構造)の採用

最上階4階主要構造部に、新たに開発したCLT・鉄骨ハイブリッド構造 (CLTで耐火被覆を挟み込む構造)を採用しました。同構法は単体で1時間耐火の大臣認定を取得し、耐火建築物の主要構造部においても「木材を表しで使用可能」としています。
3階以下の低層部はRC構造とし、コア周りに配置した耐震壁で地震力の大半を負担する設計とすることで、柱型梁型が現れないTWFS(肉厚床壁構造)を採用でき、居室間口全面の窓がある開放的な居住空間を実現しました。

設備設計コンセプト

最新設備システムの採用による新しい住まいの実現

住戸内の二重床下を活かした空調システム「床快full(ユカイフル)」の導入等により、24時間365日、家中すみずみまで快適な空気環境の住まいを実現しています。キッチンには、サイホン排水システム「ミライフル (※一部住戸除く)」を採用し、間取りの自由度を高めています。全住戸でZEH-Oriented相当の環境性能を確保し、地球にも優しい住まいとなっています。

CLTに調和した設備計画

最上階のCLTを利用した住戸では、意匠性に配慮して見た目上の設備が極力少なくなるような設備納まりとしました。演出照明等によりCLTの意匠性を引き立てる設備計画としました。

担当

設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 清水悟、土谷睦、台みく莉、比良田哲平、藤井和馬
構造設計 中島崇裕、高澤昌義、板垣尚子、多田脩佑
設備設計 川崎賢哉、夏見洋平、遊佐大智
電気設計 中井信雄、定留正弥
木質 関山泰忠
インテリア 勝越緑
音響 野島僚子

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