WORKS 2025

船橋競馬場

Funabashi Race Track

  • スタンド南側外観(夕景)

    スタンド南側外観(夕景):水平に伸びやかに広がるオープンエンドなスタンド

  • 鳥瞰

    鳥瞰:回遊性が高く、様々な居場所で馬と出会える競馬場

  • 芝生広場

    芝生広場:通りに面して大きく開き、まちから広場を通して連続的にスタンドにつながる

  • スタンド西側外観

    スタンド西側外観:ボリュームをずらして積層し、各階に見晴らしの良いルーフトップテラスを設けた

  • パドック・観覧テラス

    パドック・観覧テラス:ファン・馬・騎手の一体感が生まれる。レースの合間にまちや緑を感じられる

  • 2階コンコース

    2階コンコース:流動的なライン照明により、多様な人の流れを生む

  • 2階スタンド

    2階スタンド:開放的で見やすい観客席

  • 4階スタンド

    4階スタンド:プライベート性の高い家型ボックスシート

  • 4階スタンド

    4階スタンド:寝そべることもできる堀込席つきのフラットシート

  • 5階スタンド

    5階スタンド:馬場を一望できる最上階VIPルーフトップテラス

用途
観覧場
所在地
千葉県船橋市
延床面積
23,487.22m2
階数
地下1階、地上5階、塔屋1階

建築設計コンセプト

馬を通じて人々の出会いを生む ―まちに開かれた新たな競馬場―

本施設は、旧施設のスタンド老朽化やオンライン馬券購入による来場者の減少傾向を踏まえて建替えられました。
「まちとの共生」をコンセプトに、以前は通りに面して背を向けて障壁となっていた運営諸施設を移転し、スタンド1階に集約しました。
移転により空地となったエリアは、緑豊かな広大な芝生広場として、商業施設が建ち並ぶ通りに対して大きく開きました。広場に新入場門を設け、まちから広場を通して人々を誘い連続的にスタンドにつながる配置としました。
スタンドの2階以上を観客エリアとし、各階すべてに広場と馬場の両方に面した見晴らしの良いテラス空間を設けました。
観客は、馬場とパドックを行き来しながら1日を過ごします。そのパドックを、まちに開かれた広場に面して設けることで、観客はレースの合間にまちや緑を感じることができます。
さらに、広場の一部は通りに面して憩いの場として提供されているため、まちを訪れた人々は広場にふと立ち寄り、馬が駆け抜ける音や様子を感じることができます。
自然、馬を通じて人々の出会いを生み、まちに寄り添う新しい競馬場が完成しました。

構造設計コンセプト

快適な競馬観戦環境を提供する構造計画

競馬場を運用しながらの工事計画にあわせて、基礎構造及び上部架構の構造計画を行いました。
完成時の耐震安全性はもちろんのこと、各フェーズでの耐震性を確保しており、災害時避難場所となるように重要度係数1.25倍として計画しています。
構造形式は、X,Y方向ともにブレース付ラーメン構造で、鋼管ブレースを用いた耐震構造を採用しました。ブレースは、スタンド棟部分にのみ偏心を極力抑えるよう配置しています。
観客席部分は、競馬観戦の視界を妨げないように、先端に柱を設けない片持ち架構となっており、方杖を設けることで観客の歩行振動による居住性能(会議室・応接室で許容される程度の揺れ)を確保しています。

設備設計コンセプト

競馬場運営を継続しつつ行う、設備のローリング計画

競馬場運営を継続しながら、競馬場の主要施設をすべて建て替える必要があったため、本設熱源の仮設利用、既存電気室の改修、仮設キュービクルや仮設汚水槽の設置など、一般的な新築工事以上に複雑な設備計画を構築する必要がありました。
これに加え、ナイター照明や、騎手用の施設、競馬場運営に必要なバックヤードの施設等の競馬特有の設備の計画、また、災害時対応としてスタンド棟の観客席部分(主に2階)の電気・空調・衛生設備を保安電源対応とする等、施主のニーズを十分に反映した施設することができました。

担当

設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築 伊藤真樹、和田真、武市章平、浅野晃宏
構造 島村高平、杉山雄亮、中野翔太
設備 梶山隆史、平井宏幸、渡邊裕美子、小倉三奈美
電気 梶山隆史、小林徹也

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