WORKS 2025

大阪大学・日本財団 感染症センター

The University of Osaka and The Nippon Foundation Center for Infectious Diseases

  • 南西側外観:安藤忠雄氏のコンセプトデザインである楕円形の宇宙船地球号を実現

  • 北側外観:100段のアルミダイキャストルーバーが描く楕円のアウトライン

  • 鳥瞰:建築の足元から外構へ連続する緑のシークエンスを構築

  • ファサード詳細(エントランス正面):アンダーワンルーフで各専門家が集う拠点の形成

  • エントランスホール:内と外が連続するシークエンスと視線の抜け

  • エントランスホール階段:各所に偶発的なコミュニケーションの種をまく

  • 7階共創スペース:3層吹抜けの空間が研究者の交流を生みイノベーションを誘発

  • 7階共創スペース:豊かな緑地環境を取り込む

  • 4階ラボエリア:3mでモジュール化したフレキシブルなラボ

  • リングバルコニー:梁型のでない構造と外周のバルコニーで実験設備の展開スペースを構築

用途
学校
所在地
大阪府吹田市
延床面積
17,765.26m2
階数
地上10階

建築設計コンセプト

感染症の脅威から人々のいのちと暮らしを守る、知の拠点「宇宙船地球号」

日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクトの核となる施設であり、新型コロナウイルスのパンデミックにより浮かび上がった様々な課題を克服し、世界に開かれた感染症総合知のハブとして機能することを目的としています。
フラットプレートとリングバルコニーによりフレキシビリティの高い産学連携のラボエリアを構築し、万博記念公園を望む3層吹抜けの共創スペースにより研究者のイノベーションを誘発します。アルミダイキャストのルーバーにより楕円のアウトラインを構築し、安藤忠雄氏のコンセプトデザインである楕円形の宇宙船地球号を実現しました。

豊かな自然を取込み、イノベーションを誘発する共創スペース

1階は360度ガラスで内外の連続性と浮遊感を演出しています。
7~9階の3層吹抜けの共創スペースが研究者の交流を生みイノベーションを誘発します。

構造設計コンセプト

レジリエンスとフレキシビリティを両立させる免震フラットプレート構造

アンボンドプレストレストコンクリートを用いた梁型のないフラットプレート構造とすることで、フレキシビリティを確保し、階高を抑えながら天井内実験設備の展開が容易となるよう計画しました。フラットプレート構造を成立させ、かつ大地震等の災害時にも研究所としての機能を維持・継続できる高い耐震性能を目指すため、免震構造を採用しています。
さらにコアに配置した連層耐震壁の心棒効果により,想定を超える地震動に対しても特定の層に被害が集中しないようロバスト性を確保する計画としました。

設備設計コンセプト

研究活動を支える室内環境の創造

敷地面積約100万m2を有する吹田キャンパスの一角に位置し、世界最高水準の研究環境を整備した研究施設です。
設備計画としては将来に渡って継続利用可能な高いフレキシビリティに配慮し(実験室共用ダクトの採用、設備バルコニーの設置、24時間運用に配慮した個別分散空調)、カーボンニュートラル社会に向けたZEB Ready認証を取得(アルミキャストルーバーによる日射熱負荷削減、高効率機器の使用、換気量制御等)、および竣工後のサポートを行うBEMSおよびエネルギーマネージメントサービスを導入しました。本施設で計量・分析した電力・空調使用量を大阪大学の他施設へのエネルギー管理にも展開運用したいと考えています。
また、電気、通信、給水のインフラは既設共同溝を介して引き込んでいます。研究活動の継続のために重要な実験機器やフリーザー、一部のトイレなどは3日間使用できるように発電機設置、受水槽容量の算定、井水利用を採用しています。

担当

基本デザイン・デザイン監修 安藤忠雄建築研究所
基本計画 大阪大学、明豊ファシリティワークス株式会社
設計 大成建設・日建設計特定建設工事共同企業体
大成建設担当者
建築設計 輿石秀人、西尾吉貴、山東耕太、生出健太郎、野口鮎子
構造設計 阪井由尚、豊島裕樹、須藤峻介
設備設計 根本昌徳、庄司朋子、仲村寿人
電気設計 根本昌徳、星野顕

社外受賞

2026年 照明施設賞 関西支部照明施設奨励賞
2026年 令和7年度 プレストレストコンクリート工学会賞 作品賞(建築部門)
2025年 令和7年度 おおさか環境にやさしい建築賞 商業施設その他部門賞

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