- 用途
- 事務所
- 所在地
- 群馬県高崎市
- 延床面積
- 546.55m2
- 階数
- 地上2階
建築設計コンセプト
WOOD WELLNESS OFFICE ~従業員 一人ひとりが誇れる 木のぬくもりに包まれた新社屋~
本計画は、避雷設備の設計・施工・製造・販売を行う東京避雷針工業 高崎営業所の移転・建替え計画です。
従業員10名以下の小規模拠点として、働く環境の質を高めると同時に、企業の姿勢を体現する拠点づくりを目指しました。
敷地は群馬県高崎市倉賀野町。山並みを望む穏やかな第一種住居地域に位置し、冬は北から赤城おろしが吹き、夏は南からの風が通り抜けます。雷も多いこの地域は、自然の力と日常が隣り合う土地です。この土地の気候や風土と調和する建築であることを大切にしました。
群馬の山並みに寄り添う、木のワンフォルム
建物は、周辺地域の穏やかな景観に呼応するべく大屋根勾配デザインで、風景へ静かに溶け込むことを目指しました。
山並みに寄り添うワンフォルムは、周辺の街並みのスケール感に調和しながらも、地域に根ざす拠点としての存在感を静かに示します。道路側には角度をもたせた壁面を設け、視認性を高めると同時に、強い西日を和らげる役割を持たせました。
強さとやさしさをあわせ持つ空間
構造は鉄筋コンクリート造+木造のハイブリッド。建物の安定性をRCで確保しながら、内部はCLTあらわしとし、木の質感をダイレクトに感じられる空間としました。素材そのものの表情を大切にし、働く人に寄り添う空間を目指しました。
人と人をつなぐ、ひとつ屋根の下
小規模拠点であることを活かし、諸機能をひとつの大きな屋根のもとにやさしく包み込みました。エントランスには、稲妻を想起させる意匠壁を設え、企業のアイデンティティを空間の中に象徴的に表現しています。内部には吹き抜けを設け、上下階がゆるやかにつながる構成としました。さらに、回遊性のあるプランとすることで、空間をぐるりと巡ることができる動線計画としています。
構造設計コンセプト
強さを支え、木を活かすハイブリット構造
本建物は、鉄筋コンクリート造+木造の耐震壁付きラーメン構造としています。
木材は壁・屋根にCLT、屋根を受ける梁に集成材を採用しています。CLT壁は長期荷重を支えるものとし、建物の地震力は建物中央のRCコア部分で負担するようにしています。東西に配置した外壁を兼ねたCLT壁の自重分の地震力を、CLT屋根を介してRCコア部分に伝達しています。CLT板同士の接合にはクロスビス接合を採用することでせん断力の伝達に寄与しています。
木の金物はシンプルに、かつあらわしとなるため隠蔽させるものを採用し、木をあらわしで使ったすっきりとした空間を構成できました。
設備設計コンセプト
木質空間の美しさを守りながら、快適性と省エネを追求した設備計画
意匠性を重視する吹抜け空間や執務室内では設備露出を極力減らすため、温熱シミュレーションを行い、上下温度差緩和の為、隠蔽部に設置可能な循環ファンや自動風向調整ノズルを採用し、快適性とデザイン性を両立させています。執務室の照明は高効率・軽量で意匠性の高い器具を採用し、配線を造作部材内に隠蔽することで、美観を確保するとともに機能性・施工性にも配慮しました。環境性能面では、汎用技術の活用と省エネ制御(タイムスケジュール制御・在室検知制御)を組み合わせ、コストバランスを踏まえつつZEB Readyを達成しています。
担当
| 設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
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| 大成建設担当者 | |
| 建築設計 | (基本設計)渡邊岳彦、遠藤肇、影山真平、野間彩花、内記僚子 (実施設計)村瀬宏典、大塚隆光、野間彩花 |
| 構造設計 | (基本設計)谷田貝健、関根夕貴、丸⼭理香子 (実施設計)谷田貝健、関根夕貴 |
| 設備設計 | (基本・実施設計)久保田宗人、笹川貴久 |
| 電気設計 | (基本・実施設計)久保田宗人、坂下泰士 |
| 法規 | 坂口香里 |
受賞
| 2026年 | 日本空間デザイン賞 ヤングタレント賞 |
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