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2007.10 進化した美容の殿堂「M・YAMANO TOWER」待望の完成

高層棟の斜めのアルミパネル部分が襟を、低層棟の多面体ガラスの部分が裾のひだを表現。
学校の入口がある低層棟の側面。ガラスのダブルスキン構造で十分な採光とともに騒音を低減する効果も。
約1000人を収容できる大講堂。大講堂を臨む回廊に、学苑と美容の歴史を辿れる「山野愛子美容博物館」を併設。

■撮影すべて:三輪晃久写真研究所

外観、内観ともに、繊細で華やかな「美」を追究

1934年、創始者の山野愛子氏が山野美容講習所を開設して以来、日本の美容界に数多くの人材を輩出している学校法人山野美容学苑。その新たなシンボルとなる山野美容専門学校新校舎「M・YAMANO TOWER」が2007年4月、グランドオープンしました。

美容と医療の専修学校、講堂、美容博物館、賃貸住宅と多様な機能を持つこの建物は、デザイン性はもとより、安全や機能面にも万全の配慮がなされています。

関係者が一丸となって築いた新時代の「美容の殿堂」。すでに多くの学生がここに集い、日々、美への感性と技術を磨いています。

(設計担当者より):
日本を代表する美の拠点として、華があることはもちろん、細部まで美しく仕上がるように工夫を凝らしました。着物に見立てた外観はそれだけでも目をひきますが、さらに多種類のガラスを用いることで、より繊細に燦めく感じを演出。内部は白を基調にフロアごとのイメージカラーを設定し、清潔で明るい空間を実現しました。

構造的には、高層階の住居と低層階の学校の間を中間階免震(ハイブリッドTASS構法)とし、最上階に制振装置を設置。十分な耐震性と居住性を確保しました。学校の実習室には、可動間仕切りや各種配管を収めるOAフロアーを採用。将来の用途変更にも対応できる配置計画とし、長く安心して使用できる建物としました。

M・YAMANO TOWER
所在地 東京都渋谷区代々木
建主 学校法人山野学苑
主要用途 専修学校 共同住宅
敷地面積 5,116.46m2
建築面積 2,590.82m2
延床面積 33,860.37m2
階数 地下:3階/地上:27階/塔屋:1階
構造 鉄筋コンクリート造 一部SRC造、
鉄骨梁、C・S Beam
工期 2004年10月~2007年2月
プロジェクト・ マネージャー 株式会社インデックス コンサルティング
設計コンサルタント(企画設計) 株式会社類設計室
設計コンサルタント(設備設計) 株式会社建築設備設計研究所
外観デザインコンサルタント Hodgetts and Fung
住宅施設コンサルタント 三井不動産住宅リース株式会社
都市設計コンサルタント 日本測地設計株式会社
音響コンサルタント 株式会社永田音響設計
基本・実施設計・工事監理 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社東京支店