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2018.03 CLTアイディアコンテストで当社チームが特別賞CLT協会賞を受賞

CLTの森に棲む

「CLTアイディアコンテスト2017」で、当社設計本部現代木造ワーキンググループが、設計部門(テーマ:中層マンション)で「特別賞CLT協会賞」を受賞しました。

新しい木の建築材料として開発されたヨーロッパ発のCLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)は、日本でも、これまで木材があまり使われてこなかった非住宅や中・大規模建築物などに用いられることにより、林業及び木材産業の成長産業化による地方の持続的な産業育成と雇用確保を通して、地方創生の実現に寄与するものとして、関心が高まっています。
また、木材が持つ断熱性・調湿性による建築物の省エネ・省CO2化など、人や環境に優しい都市づくりの面でも効果が期待されている材料です。
建築基準法に基づく告示の整備も進められ、2016年からは一般的な建築材料としての活用が始まっています。

一般社団法人日本CLT協会が主催する「CLTアイディアコンテスト」は、CLTの様々な利用方法の可能性を見い出し、これを普及・活用促進する機会となるようCLTを使用した未来の風景を幅広い視点から募集し、表彰するものです。
「設計部門」では、これまでの鉄骨造や鉄筋コンクリート(RC)造など既存の工法に替えて、あるいはそれらの強みを活かしながらCLTを組み合わせる工法により、これまでにない新たな技術・価値を生み出す「CLTを用いた魅力的な建築物の設計提案」を募集し、これを契機として、CLTの普及拡大及びCLTを利用した工法等の新たな技術開発の推進を通じた更なる都市の木造・木質化を目指します。

CLTの森に棲む


※クリックするとPDFが開きます。
住まいの原点

竪穴住居は木をもたせ掛け合い作られた。
傾斜した面に包まれた空間は、住まいの原点とも言える。

森の中にいるような気に包まれた住まい

大判CLTパネルをもたせ掛けて空間をつくる。
木の温もりや香りに包まれ、傾斜した木肌の壁に触りたくなる。
時と共に色が濃くなり風合いが増す姿に愛着がわく。
楽しそうに壁を登る子供たち。
そんな森の中にいるようなワクワクする楽しさがそこにはある。
木の持つ魅力と楽しさにあふれたCLTの森は、木に包まれた新たな住まいの原点となる。

CLT大判立体フレーム -構造形式の考え方-

線ではなく面としての大判CLTを(太字)立体トラス状(/太字)に組むことで合理的な構造体を形成し、従来の構造では得られない開放性と自由度を生み出す。

CLTと鋼材のハイブリッドによる耐火構造 -法的要件への対応-

今回の提案では(太字)「CLT+鋼材ハイブリッド耐火構造」を採用。
芯材に鋼材、外皮に耐火被覆としてのCLTを施すことで、耐火性能と構造合理性を持ちながらCLTを現しとして扱うことを可能にしている。

現代木造ワーキンググループメンバー
<大成建設株式会社一級建築士事務所>
関山泰忠、松尾浩樹、清水悟、土谷睦、牟田万里奈、出口亮、島村高平、梅森浩、坂口裕美、川崎賢哉、買手正浩、野島僚子、山﨑信宏、田澤孝祐、丹下幸太