NEWS 2022.03

「大成建設技術センター材料と環境のラボ」が
日本建築学会作品選集2021-2022に掲載

  • 北東側外観

    北東側外観:メカニカルバルコニーを包むメッシュ材膜材のファサード

  • 2階会議室

    2階会議室:フラッターエコーの低減と書棚機能を持つ壁面パネル、吸音シートパネル「T-SilentFilm」と薄型光ダクト「T-LightDuct100」で構成した天井

  • 2階廊下

    2階廊下:会議室への視線を制御し、音を拡散させる異形断面の木ルーバー

  • 2階科学分析室

    2階科学分析室:実験環境の可変性を高める天井レスラボ

一般社団法人日本建築学会が2022年3月に刊行した「作品選集2021-2022」に当社設計・施工作品の「大成建設技術センター材料と環境のラボ」が掲載されました。
作品選集の刊行は1989年に始まり、日本における優秀な建築作品の発表の場として国内外より高い評価を受けています。

一般社団法人日本建築学会:https://www.aij.or.jp/

大成建設技術センター材料と環境のラボ

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施設構成アクソメ図

地球環境にやさしい既存ストック活用型研究開発棟

大成建設技術センターにある材料実験棟の増改修工事です。LCCO2削減効果が高い既存躯体の活用を選択し、躯体以外の内外装仕上げや設備機器をすべて更新しました。実験室の省エネ性と快適性、安全性を工場する環境制御システム「T-Lab.Next」の開発など、さまざまな環境技術の導入を行うことでエネルギー多消費型の施設にあっても省エネおよび創エネ性能に優れるNearly ZEBを達成する、地球環境にやさしい実験施設への転身を図りました。
プランニングでは、既存建屋内で地盤改良体の施工が可能な「WinBLADE工法」と、鉄筋定着時に既存躯体の鉄筋はつりだし範囲を最小とする「Post-Head-Anchor工法」の採用により、中庭部分の増床を実施しました。
さらに屋外の配管スペースとなるメカニカルバルコニーを新設し、実験スペースの拡大化と実験環境のフレキシビリティ向上を図りました。
また、メカニカルバルコニーの外装をメッシュ状膜で包むことで、外部からの視線制御と実験室からの見晴らしを確保、日射制御と適度な自然採光、防虫と自然換気など、実験の安定性とワークスペースとしての健全性を両立する新たな実験環境の創出を試みました。

建物概要

  • 建築主
    大成建設株式会社
    所在地
    神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344-1
    用途
    研究所
    構造
    鉄筋コンクリート造
    階数
    地下2階、地上3階
  • 敷地面積
    34,821.92m2
    建築面積
    1,817.77m2
    延べ面積
    5,189.82m2
    工期
    2017年3月~2018年9月
    設計
    大成建設株式会社一級建築士事務所
    施工
    大成建設株式会社横浜支店
WORKS:
大成建設技術センター 材料と環境のラボ
NEWS:
2021.02 「大成建設技術センター 材料と環境のラボ」が省エネ大賞省エネルギーセンター会長賞受賞

大成建設担当者

  • 杉江大典
    建築設計
    杉江大典
  • 関政晴
    建築設計
    関政晴
  • 輪湖大元
    建築設計
    輪湖大元

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