当社共同設計・当社共同施工作品の「エディオンピースウイング広島」が第66回 BCS賞(建築業協会賞)を受賞しました。
一般社団法人建築業協会が主催するBCS賞は、わが国の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に、優秀な建築作品を創り上げた建築主・設計者・施工者の三者に与えられる権威ある賞であり、その時代を代表するわが国の優秀な建築作品として広く内外に紹介されています。
一般社団法人日本建設業連合会:http://www.nikkenren.com/
エディオンピースウイング広島
365日にぎわう「まちなかスタジアムパーク」の実現
広島市中心部に誕生した「まちなかスタジアム」。国際試合の開催が可能なフィールドと約28,500席の観客席、回遊できるコンコース、ミュージアム、店舗等で構成されています。
スタジアムは、国際スタジアム基準に合致した「南北方向」を前提とし、中央公園広場の西側に配置し、東側に芝生広場を配置する計画としました。スタジアム2階は、非試合時にも通行可能なパークコンコースを設けることによって、東側広場と西側本川河畔を繋ぐことで回遊性を高め、日常的に立ち寄れる回遊路となっています。またスタジアム3階は、幅10mのメインコンコースを設けることによって、試合時には周回が可能な観客のメイン動線となります。コンコースの2層化により利用者・市民の回遊性を高め、いつでもまちに開かれたスタジアムパークを実現しました。
来訪者の動線は、バスセンター・平和記念公園・旧市民球場跡地・紙屋町等の繁華街があります。南側からのアクセスが主となることを想定し、前面の城南通りに幅員10mの南側ペデストリアンデッキを整備し、スタジアム2階のパークコンコースに直結させました。また広島城との連携、JR新白島駅・広島駅へのアクセスも考慮して東側にも幅員8mのペデストリアンデッキを整備しました。
スタジアムの東側には、防災機能や環境に配慮した約2.3haの芝生広場を中心とした次世代型の都市公園を整備しました。スタジアムと芝生広場をシームレスに繋げるために、バックスタンド側にフィールドビューテラスやだんだんテラス、非試合日にも営業される店舗の配置などさまざまな仕掛けにより、スタジアムと広場エリアが連携したにぎわいと市民の憩いの場を創出しています。
スタンドを柔らかく包み込む大屋根は、「三矢の訓」をモチーフとした矢を放つ弓のような張弦梁構造により、国際平和文化都市広島の新しいシンボルとして「平和の翼」を造形化しています。大きくまちに開いた南側の両コーナーからは、スタジアム内部の活気が隣接する芝生ひろば、そしてまちへと広がっていきます。

技術概要
- 建築主
- 広島市
- 所在地
- 広島県広島市中区基町15-2-1
- 用途
- 観覧場
- 構造
- (躯体)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
(屋根)鉄骨造 - 階数
- 地上7階
- 敷地面積
- 49,914.04m2
- 建築面積
- 26,056.26m2
- 延床面積
- 65,878.00m2
- 工期
- 2022年2月 ~ 2023年12月
- 設計
- 大成・フジタ・広成・東畑・EDI・復建・あい・シーケィ共同企業体
- 施工
- 大成・フジタ・広成・東畑・EDI・復建・あい・シーケィ共同企業体
- WORKS:
- エディオンピースウイング広島
建築設計担当者
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- 川野久雄
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- 伊藤真樹
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- 和田真
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- 宮本昌和
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- 武市章平
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- 當栄司
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- 浅野晃宏
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- 武藤敬宏
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- 佐藤凌
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- 林健斗
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- 眞鍋修
構造設計担当者
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- 島村高平
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- 安藤広隆
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- 永久美優
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- 鈴木直人
設備設計担当者
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- 龍英夫
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- 矢後佐和子
電気設計担当者
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- 箭内伸司
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- 小川武史
ランドスケープ
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- 加藤純
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- 西島知明
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- 佐野剛仙
インテリアデザイン(家具コンセプト)
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- 徳野博子
法規計画
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- 藤原稔
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- 石原佳剛
音響
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- 増田潔
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- 買手正浩
芝(フィールド)計画
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- 屋祢下亮