NEWS 2026.01

「プラウド参宮橋」がグッドデザイン賞とウッドデザイン賞を受賞

  • 南側外観

    南側外観:傾斜の強い前面道路に対してスラブや軒の水平ラインを強調するデザイン。二つの山形がランドマークになる

  • 南東側外観(夕景)

    南東側外観(夕景):住戸から漏れ出す明りにより、軒天や格子の木の表情が、柔らかく浮かび上がる夜景

  • 最上階住戸吹抜

    最上階住戸吹抜:一枚板のような構造体の桧CLTをそのまま現しで仕上げた吹き抜け空間

  • 最上階住戸内観

    最上階住戸内観:“木”の香りや質感が、潤いのある都心の暮らしを演出する住まいを目指した

  • 風除室

    風除室:エントランスアプローチを抜けると、桧の端材を組み合わせて製作したアートのある空間が迎える

当社設計・当社施工作品の「プラウド参宮橋」が2025年度グッドデザイン賞とウッドデザイン賞2025ライフスタイルデザイン部門(集合住宅)を受賞しました。

公益財団法人日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞は、総合的なデザインの推奨制度です。
デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動であり、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。

当賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org):https://www.g-mark.org

一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催するウッドデザイン賞は、木を使うことによって社会課題の解決を目指す活動を「ウッドデザイン」と定義し、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。
ライフスタイル部門は、木を活かして質の高いライフ&ワークスタイルを提案しているものが対象です。

ウッドデザイン賞:https://www.wooddesign.jp/

プラウド参宮橋

概要

明治神宮の杜を望む参宮橋の高台に計画された、本格的に木材を構造材に採用した全19戸の都心分譲集合住宅です。
集合住宅に求められる性能を、RCや木材の利点を適材適所で使いわけ、その技術をデザインにも活かしました。
低層部をRC構造、最上階に独自のCLT・鉄骨ハイブリット構造を採用し、魅力的な住空間と環境貢献を同時に実現しています。

デザインのポイント

1.中層集合住宅建築における“理”に適ったモデルケースとしての最上階木質化手法の実現
2.遮音性や耐火基準をクリアした、新しい木質構造「CLT・鉄骨ハイブリッド構造」の採用(取組み等)
3.独自の構造を活かしたアイコニックな三角形屋根による街の新たなランドマークとなる外観デザイン

背景

100年の歳月に育まれた明治神宮の杜と、四季に移ろう緑を湛える代々木公園。その“玄関口”に位置する駅舎が木質化されている参宮橋の地にこそ相応しい集合住宅であること、さらに社会課題の解決にもつながる集合住宅であること、これらの2つの視点から「木」を最大限に活かした建築を構想しました。
地域の景観に寄与することはもとより、中層建築における国産木材活用を通して、循環型社会の推進に貢献する建築を目指しました。
具現化に向けた課題は2つありました。まず木質化分譲住宅では難しいとされる上下階の遮音性を確保するか、次に構造体に木を用いながら、耐火性をどう高めるかです。
そこで、集合住宅への国産木材の活用に取り組んできた野村不動産と、新しい技術により「現代の木造」を創ってきた大成建設、2社が積み重ねてきた知見や技術を共有し、課題解決に挑みました。
これからの集合住宅のひとつの指針となるような「新しい木質化邸宅」を目指しました。

経緯とその成果

集合住宅は界床部に高い遮音性能が求められるため、住戸最上階の床までをRC造とし、最上階4階の主要構造部に、独自開発した木質構造「CLT・鉄骨ハイブリッド構造」を採用しました。
CLTで耐火材を挟み込む構造体は、1時間耐火の大臣認定を取得し、耐火建築物の主要構造部でありながら木構造をそのまま“現し”で仕上げる空間美を可能にしています。
また、低層RC部には柱型梁型が現れないTWFS(厚肉床壁構造)を採用し、リビングの間口を全面開口とする開放的な居住空間を実現しています。
さらに、最上階の木質構造がもたらした軽量化により直接基礎工法の採用が可能となり、建設コストの抑制等にもつながった。適材適所に構造を使いわけた建築は様々なメリットを生み出し、集合住宅建築の木質化手法において“理”に適うモデルケースとなりました。
「プラウド参宮橋」は、常に「木」を感じられる健やかな暮らしと、「環境保全」に貢献する暮らしを同時に提供します。

最上階の4階に「CLT・鉄骨ハイブリッド構造」を採用し、
3階以下は柱型梁型が表れないTWFS(肉厚床壁構造)を採用

建物概要

  • 建築主
    野村不動産株式会社
    所在地
    東京都渋谷区代々木四丁目
    用途
    集合住宅
    構造
    鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造
    階数
    地下2階、地上4階、塔屋1階
    敷地面積
    834.37m2
    建築面積
    617.69m2
    延床面積
    2,891.22m2
  • 工期
    2022年6月 ~ 2024年8月
    設計
    大成建設株式会社一級建築士事務所
    施工
    大成建設株式会社東京支店

大成建設担当者

  • 清水悟
    建築設計
    清水悟
  • 土谷睦
    建築設計
    土谷睦
  • 台みく莉
    建築設計
    台みく莉
  • 関山泰忠
    建築設計
    関山泰忠
  • 高澤昌義
    構造設計
    高澤昌義
  • 定留正弥
    電気設計
    定留正弥

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