設計主旨

敷地は江東区門前仲町にあり永代橋に続く隅田川支流、大横川に接しています。この場所で、江戸時代から周辺に残る下町の風情をコンテクストとして引き入れながら、大横川の対岸に広がる大型倉庫、超高層住宅群を背景にこの建物は存在します。
環境をテクノロジーにより均一化する事が可能となっても、背景にある歴史や現在も在りつづけるコンテクストをテクノロジーを均一化する事はできません。
存在を支える為、薄肉ラーメン、設備経路の外部集中化等の手法を採用しています。どれもこの計画の実現には不可欠な物ですが、それら手法が誇示されないような配慮がされました。この集合住宅はこの場所に在る事によって成立しています。

担当