WORKS 2020

最上階ペントハウスに共用施設を集約し、最上階ならではの多彩な時間を過ごすことができる「ペントハウススタイル」を実現しました。
また、都心の高層ビル群の中でも存在感を発揮するユニークな建物頂部の意匠性と共用部の先進的デザインに注力しました。
外観デザインは、対岸の街から望むデザイン、シルエットを意識しながら、「幻想的な月の世界観」を表現しました。本建物の特徴でもある「月」の光や曲線美をモチーフとしたアーチをペントハウスのルーフ部分と1階のグランドエントランスの庇に取り入れています。また、低層部は月島西仲通り商店街に面する長屋風の店舗区画や路地の再現など、月島に根付いていた下町らしい暮らし・文化を受け継ぎながら洗練された街並みを創出しています。

地上32階、地下1階の鉄筋コンクリート構造純ラーメン架構の構造体です。柱に高強度コンクリート120N/mm2を採用し、地下階からPCa柱を採用しました。
制振間柱を採用した制振構造で、3階～14階に制振装置を設置しました。柱および梁のPCaと同様に、接合部もフルPCaとし、十字型接合部にはヒンジ内継手を採用して全接合部のPCa化を実現しました。

インフラ途絶対策として、非常用発電機72時間持続運転可能とし、エレベーター、給水ポンプ、共用照明への電力を確保しています。
冬温かく夏涼しい環境を保つために求められる性能として注目されている設計住宅性能評価の断熱等性能等級4、一次エネルギー消費量等級5を取得しています。