WORKS 2021

大阪芸術大学キャラクター造形学科新棟

OSAKA UNIVERSITY OF ART Character Creative Arts Department

  • 西洋の城郭と学校建築の融合

    西洋の城郭と学校建築の融合

  • 城特有の群としての造形性を計画に導入

    城特有の群としての造形性を計画に導入

  • 自然光が落ちる静かな空間

    自然光が落ちる静かな空間

  • 学生が集う中央のホール

    学生が集う中央のホール

  • ホールでは、展示やイベントを行う

    ホールでは、展示やイベントを行う

  • 回廊が囲む、一体感のあるホール

    回廊が囲む、一体感のあるホール

  • 塔内部:コミュニケーションスペース

    塔内部:コミュニケーションスペース

  • 塔内部:エレベーターホール

    塔内部:エレベーターホール

  • 展示ギャラリー

    展示ギャラリー

  • トイレ

    トイレ

用途
大学
所在地
大阪府南河内郡河南町
延床面積
4,628.05m2
階数
地上4階、塔屋1階

建築設計コンセプト

西洋の城郭建築と、現代の大学校舎の融合

大阪芸術大学における校舎の新築計画です。2009年から行っていた大学用地拡充に伴う計画であり、漫画、アニメ、ゲーム、フィギュアから成るキャラクター造形学科専用の施設とすることが求められました。

「ドイツのノイシュバンシュタイン城のような校舎とすること」という命題を頂き、実際にドイツまで赴き現地調査を実施して計画を行いました。

クラシカルな要素をいかに現代の用途、技術へと融合するかが主要なテーマであり、キャラクター造形学科らしい、創造性豊かな空間を創出することが目標としました。

クラシカルな表現を現代の技術に置き換える際に、現地調査や文献調査によるリサーチを元にそれらを行いました。歴史的な様式に基づく実在する「建築的な城」とテーマパークやゲームの中に登場する「商業的な城」という城に纏わる2つのイメージを建築的に昇華することを試みています。

構造設計コンセプト

城らしい外観を実現するため、開口がある外壁や内部の壁も極力耐震壁として利用し、剛性・耐力を確保した建物としました。それにより、構造スリットがひとつも無く、また膨張コンクリートの使用により誘発目地も極力出ない構造計画を実現しました。

設備設計コンセプト

城らしい外観、内観を実現するため、設備機器の見え方を徹底してコントロールしています。外観上見える設備はエキスパンドメタルで隠蔽し、内観の設備は、形、色、位置を細かく調整しました。吹抜上部に熱器抜きの換気ファンを設け、また塔を自然換気に用いる等、建物の特徴を生かした環境調整を行っています。
照明は、中世の空間性を演出する主要な要素であり、泡入ガラス照明、裸照明、間接照明により共用部を照らし出しています。吹抜ホールには、時間によって色温度が変わるサーカディアン照明を採用し、空間に多様な表情をもたらしています。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 平井浩之、矢崎裕信(後期)、岡崎啓祐、笠井志保、山岡彰乃、玉井麻由子(中期)、加藤純(前期)
構造設計 西本信哉、岩井昭夫
設備設計 湯浅孝、安藤直也、田渕奈緒美
電気設計 湯浅孝、古角敬司

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