WORKS 2021

札幌看護医療専門学校

Sapporo College of Nursing and Medical Health

  • 札幌看護医療専門学校

    外観:舗装と連続性をもたせ水平性を強調したアースカラー、「大地」がコンセプトの外装

  • 札幌看護医療専門学校

    夕景:昼~夜/授業~交流へと賑わいが可視化され、まちに発信する外観

  • 札幌看護医療専門学校

    街区プロムナード:大学と専門学校がゆるやかに繋がる、キャンパスプロムナード

  • 札幌看護医療専門学校

    1階ホール(ガーデン):出会いと居場所が見つかる、屋内フォリー

  • 札幌看護医療専門学校

    2階ホール(カフェ・キッチン):生徒/教員/職員と市民が集う、交流の場

  • 札幌看護医療専門学校

    3階実習室(共感の大地):各階学科ごとの一体感感じさせる、ショーケース実習室

  • 札幌看護医療専門学校

    3階教室(共感の大地):階や学科ごとで色や模様を変えて居場所を示す、サインウォール

  • 札幌看護医療専門学校

    5階講堂(カンファレンス・シアター):市民活用も想定した、多目的ホール

  • 札幌看護医療専門学校

    1階多目的室(アクティブラーニング):大学と専門学校が緩やかに繋がる、キャンパス風景

用途
専修学校
所在地
北海道札幌市厚別区
延床面積
5,984.226m2
階数
地上5階、塔屋1階
Technology & Solution:
札幌学院大学 新札幌キャンパス/札幌看護医療専門学校

建築設計コンセプト

まちとつながる「プロムナード・キャンパス」

昭和40年代に開発された新札幌駅周辺では、市営住宅の建て替え・集約化による、総面積約5.5万m2の再開発計画が進んでいます。公園や広場、公共施設と隣接するG街区(約1.6万m2)では、分野の異なる2校の高等教育機関を誘致。都市公園や広場を囲む行政施設(市科学館・図書館・区役所)と隣接し、古い低層団地の高層集約化移転で生まれました。まちの活性化を担う高校卒業後の教育機関(大学+専門学校)を誘致して、キャンパス・プロムナードの軸を設け、若者がまちや近隣住民と繋がる、新たなアカデミック街区を創造しました。

「大地」をテーマとして屋内外空間や外装をデザイン

まちとつながる屋外プロムナードと一体的に設計しました。外観はプロムナードの舗装と連続感をもたせ、水平性を強調したアースカラー「大地」の外装。1~2階には屋内外のつながりを促すフォリーが鏤められたガーデン・ホール空間を配置。上部は「共感の大地」を テーマに、教室と実習室を一体化させる共用廊下空間にて学科ごと/フロアー毎の共感を重視した空間とし、多様な教育の場が散策できる「プロムナード・キャンパス」を形づくっています。

構造設計コンセプト

当初、杭基礎を想定していましたが、地盤調査結果より、支持地盤下部の火山灰部が過圧密な状態であると判断されたため、コストと工期削減のため、基礎下の地盤改良部(浅層混合処理工法)を支持地盤とする、直接基礎を採用しました。
建物用途が専門学校であること、また工期短縮のためにRC造(一部S造)を採用しました。X方向は純ラーメン構造、Y方向は耐震壁付ラーメン構造としています。5階講堂の屋根部については、約2.2mほどRFLより上がっており、床部については約1mほど跳ね出しているのが特徴です。
建設地が札幌市内で多雪区域に該当するため、垂直積雪量140cm(単位積雪重量30N/m2・cm)を考慮して設計を行いました。
5階講堂内を無柱空間とするために19mの鉄骨小梁を採用しました。また、積雪の際に鉄骨小梁下部の仕上げ材等が損傷しないように、垂直積雪量にたいする最大変形量(40㎜)を考慮し、むくりを設けました。

設備設計コンセプト

高効率室外機、人感センサー点滅制御等の最先端省エネ技術を採用することで、快適かつライフサイクルコストも削減する最適バランスを追及した省エネルギースクールを実現しました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
総合監修 ジケイ・スペース株式会社DUCE
インテリア 株式会社Design Eight
サイン 有限会社エモーショナルスペースデザイン
照明 株式会社トミタ・ライティングデザイン・オフィス
大成建設担当者
建築設計 輿石秀人、鈴木彰信、高島守央、高山武、高橋遼、山下優美子
構造設計 中島徹、大石哲哉、角田裕介
設備設計 村田義郎、山本進、藤井浩史、渡邊裕美子
電気設計 村田義郎、土屋暁子、藤間一憲
まちづくり 川崎泰之

受賞

2023年 北海道優秀照明施設賞

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