WORKS 2022

SUBARU東京事業所 本館

Main Bldg.in SUBARU Tokyo Office

  • 階段とテラスによって上下階のつながりが表出するファサード

    階段とテラスによって上下階のつながりが表出するファサード

  • RC庇でスラブや階段のラインを力強く表出するディテール

    RC庇でスラブや階段のラインを力強く表出するディテール

  • 上下階をつなぎリフレッシュの場となる屋外テラス

    上下階をつなぎリフレッシュの場となる屋外テラス

  • 安定感のある軸と疾走感のある轍で誘導するアプローチ

    安定感のある軸と疾走感のある轍で誘導するアプローチ

  • 明るく開放的な展示空間によってブライディングに寄写するエントランス

    明るく開放的な展示空間によってブライディングに寄写するエントランス

  • カジュアルな設えの2階ラウンジと一体感のある吹抜け

    カジュアルな設えの2階ラウンジと一体感のある吹抜け

  • 各階執務室へと連続する大階段

    各階執務室へと連続する大階段

  • 様々な過ごし方を誘発する長大な執務室

    様々な過ごし方を誘発する長大な執務室

  • 安定した北側採光と、周囲の緑地とのつながり

    安定した北側採光と、周囲の緑地とのつながり

  • 場のつながりや人の流れを感じさせる連続的なファサード

    場のつながりや人の流れを感じさせる連続的なファサード

用途
事務所、自動車修理工場
所在地
東京都三鷹市
延床面積
15,414.45m2
階数
地上5階、塔屋1階

建築設計コンセプト

大階段とテラスで包み込む、多様な人の流れとつながりを生む新時代のワークプレイス

SUBARU車のパワーユニットの開発を担う東京事業所の敷地内にて、技術系の職員が働き、新規事業の研究・開発の中心的な拠点となる本館事務所の計画です。
5層の大空間を整形に確保しつつ、上下階を接続する階段や吹抜け、また執務室から延長した屋外テラスを外周にまとうことで、フロアを超えたコミュニケーションを促進した一体感のある空間構成としています。
地上エントランスでは、東側に事業所全体の来客を向かい入れる機能を設け、 西側は職員の憩いの場とすることで、社内外の密接なつながりを誘発しています。
事務室では、建物全周に計画した階段やテラスによって回遊性と滞在性の高い動線計画や、様々な過ごし方を可能にする居場所づくりにより、偶発的な人・モノ・情報の多様な出会いを誘発しています。
様々な屋内外の階段やテラスがアフターコロナ・ウィズコロナ環境の中でもワーカーが働き続けることで、東京事業所の成長や変化に対応する本館としての役割を担うことを期待しています。

構造設計コンセプト

構造形式は、デザイン、コスト、施工性を鑑み、柱をプレキャストRC造、梁をS造とし、接合部には「DRUM-RCS 構法(鞘管構法)」を採用しました。架構形式は、X、Y両方向ともに純ラーメン構造とし、最大12.8m×24.6mの無柱空間を800㎜せいの鉄骨梁と850mm角のRC柱で支持することで、空間自由度の高い計画としました。
柱を完全プレキャストとすると共に、柱梁接合部にDRUM-RCS構法を採用することで、現場での柱および接合部のコンクリート打設工事をなくし、工程短縮を実現しました。
テラス等に面するY2 通りのフレームは、柱梁接合部に梁端ピンディティールを採用し地震力を負担させないことで、250㎜角の鉄骨細柱を実現し、テラス及び室内の有効スペース拡大により、開放的に使用できる計画としました。
外周の屋外階段については、意匠上の顔となることからデザイン性に配慮すると共に、ブレース効果により地震力を集めないよう材端接合部に水平方向のルーズを設ける計画としました。

設備設計コンセプト

執務室のスケルトン天井の開放感を確保するため、避難安全検証法により排煙設備は免除とすることで、防煙垂壁・排煙設備の存在を排除しました。照明は梁と同様の高さに設置したボックスに設けることで天井高さを確保しつつ、長手方向に伸びやかな空間を創出しました。
縦貫通するダクトは屋外化することで屋内部を最大限に活用できる計画としつつ、熱負荷が高い南側の設備バルコニーに集約することで窓面積を抑え、居室への日射負荷を低減しました。

担当

担当
基本設計 株式会社日建設計
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 村瀬宏典、大塚隆光、鈴木康紘、中川涼、宇都宮青流
構造設計 藤山淳司、村瀬正樹、櫻井啓
設備設計 小野田修二、割田朋香
電気設計 小野田修二、坂下泰士

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