WORKS 2025

丸三証券岡山支店グリーンリニューアル

Marusan Securities Okayama Branch Building GREEN RENEWAL

  • メインファサード

    メインファサード:重厚感と洗練さを目地でデザインした外観

  • メインファサード詳細

    メインファサード詳細:市役所筋に面したメインファサードは岡山城の石垣の石積みをモチーフにした人造石吹付塗装の意匠目地割により、
    丸三証券の歴史の積み上げと顧客に対する姿勢を表現

  • 西側外観夜景

    西側外観夜景:外観・内装の各所のデザインに岡山の歴史・風土・自然を継承したモチーフを展開

  • 風除室

    風除室:木質化・カーボンニュートラル素材の採用をした内装

  • エントランス

    エントランス:開放感のあるエントランス

  • セミナールーム

    セミナールーム:空間の広がりが感じられるセミナールーム

  • 2階執務室

    2階執務室:明るく機能的な執務室

  • タッチダウンスペース

    タッチダウンスペース:コミュニケーションを誘発するタッチダウンスペース

  • T-WOOD®SPACE Light(県産杉材使用)による展示棚

    T-WOOD®SPACE Light(県産杉材使用)による展示棚:社員同士や顧客とのコミュニケーションを活性化させるために設置

  • サイン

    サイン:企業ロゴの曲線を使い、サインのピクトグラム・グラフィックデザインに展開

用途
証券会社事務所
所在地
岡山県岡山市
延床面積
562.954m2
階数
地上2階

建築設計コンセプト

潜在価値を再循環させるZEBリニューアル「Creative・Re・Circle」

岡山市の市役所筋に面した築46年を迎える丸三証券岡山支店ビルのグリーンリニューアルZEBのプロジェクトです。
改修を行うに当たり設計段階前に、当社が開発した独自のインタビュー手法「T-PALET」※1で発注者の与件を整理し、「地域・企業の歴史」、「環境」、「人」を意識した3つのリニューアルコンセプトを作成し設計を進めました。

※1 T-PALET:聞き取り調査により施設利用者の思いを読み取り、理想の施設計画へ導く手法です。日頃施設について感じていること、考えていることをありのままに捉え、お客様にとって最適な施設づくりを可能にします。
(詳細:https://www.taisei.co.jp/ss/tech/A0006.html

より良い環境をつくるための創造的循環、3つのリ・サークル

1.歴史のRe・Circle:丸三証券の100年の歴史、岡山の歴史・風土・自然を継承する
・外観・内装の各所のデザインに岡山の歴史・風土・自然を継承したモチーフを展開
・企業ロゴのリファインを含めたリブランディングを行い、各所のデザインに展開

2.環境のRe・Circle:持続可能性、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、バイオフィリア
・BELS認証を取得しZEB Readyを達成
・外装に長寿命化素材を使用。再生材・エコ素材を内装材に使用
・県産杉材を内装材に使用し空間を木質化
・既存不適格の解消、合法化を行い継続して使用できる施設へと改修

3.人のRe・Circle:顧客満足度の持続性、社員のエンゲージメント・生産性の向上
・パブリックエリアの再ゾーニングと空間の機能の充実
・執務空間の機能の充実、サニタリー空間の拡充
・明るい木調を取り入れたシックで清潔感がある内装

「まえ」→「あと」でデザインが調和するメインファサード

市役所前に面したメインファサードは、岡山城の石垣の石積みをモチーフにした人造石吹付塗装の意匠目地割により、丸三証券の歴史の積み上げと顧客に対する姿勢を表現したものとなっています。(景観形成重点地区の基準内容にも適合)
新規サッシ(防火設備)のカバー工法による幅寸法の制限や排煙有効開口の確保のためにアルミサッシ割が既存から変更となりましたが、外壁の既存の誘発目地・打継目地を活かしつつ、新規の意匠目地を追加することにより、ファサード全体として「まえ」→「あと」で違和感なくデザインの調和を図りました。
外壁仕上材の人造石吹付塗装は8mmの厚みのある仕上げとし深目地を入れることで、外観コンセプトに則した御影石調のリアルな質感を目指しました。

木質化・カーボンニュートラル素材の採用

エントランスの通路には顧客や社員同士のコミュニケーションを活性化させるために、県産材を当社開発の木質空間構成フレーム「T-WOOD®SPACE Light」※2に加工し、デザインした展示棚を設置して建物のコンセプト・環境への取り組みなどを展示しています。
シークエンスを意識し、風除室の天井、通路の展示棚、トイレ前の目隠しルーバーといったゲストを迎え入れる場所には、県産杉材を使用した内装材を設えて環境負荷低減のアピールを行っています。
トイレの床にはカーボンオフセットの磁器質タイル、事務室のカーペットには再生材利用のものを選定し環境にも配慮した計画としました。

※2 T-WOOD®SPACE Light:当社が開発した新接合法を活用した木質空間構成フレームです。軽量な木質部材で構成されたユニットを特殊な金物を使わずに接合し、美しい木質空間を短期間で構築できます。用途に合わせたスパン構築も可能な、自由度の高い構法となります。また、自立構造なので既存建物への追加設置も容易です。
(詳細:https://www.taisei-design.jp/de/feature/wooden/technology/twood/light.html

企業ロゴのリファインを設計からの提案で実施し、リブランディングも実践

打合せの中で、全店舗共通のサインマニュアルがないことが分かり、設計からの提案で企業ロゴのリファインを含めたリブランディングを行うとともに、店舗共通のサインデザインを整理しました。
施設全体でデザインの統一感を図るために、元からあった企業ロゴの曲線をサインのピクトグラム・グラフィックデザインに展開しました。
今回作成したサイングラフィックは他支店でも店舗共通サインとして運用されています。

既存建築物の点群データを活用したリニューアル手法

改修工事を行うに当たり、既存の点群データの撮影(マターポート)を行い、設計検討・施工検討・施主打合せなどに積極的に利用しました。
また竣工後の点群データの撮影も行い、発注者の施設管理等に利用されています。

設備設計コンセプト

快適性と省エネを両立した設備計画

最新の高効率マルチエアコンと全熱交換機により、エリアごとの個別制御と換気熱回収を実現し、快適性と省エネを両立しています。
また、LED照明は無線調光システムにて制御され、昼光利用やスケジュール運転により照明エネルギーを大幅に削減すると共に、始業・昼休み・終業時に照明の光をコントロールすることで社員の一日の就業時のリズムを作り、生産性の向上に寄与する計画としています。各消費エネルギーは、多回路エネルギーモニターシステムにより計測・見える化され、電力量を把握することが可能となりました。

担当

設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 西田勇人、小椋圭介、渡邉真由美
構造設計 小山智子
設備設計 竹内伸介、日向野亘
電気設計 竹内伸介、上桐理佳
法規 坂口香里

社外受賞

2026年 環境省 ZEB PORTAL(ゼブ・ポータル) 改修ZEB事例
URL:https://www.env.go.jp/earth/zeb/case/rnw_11.html
動画:https://www.youtube.com/watch?v=jTc8PPnbY8k

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