日光金谷ホテル 別館 ROYAL HOUSE

国登録有形文化財、近代化産業遺産、第17回BELCA賞

  • 木造
  • 耐震補強
  • 部材再生

創建当時の外観を継承し、内外装のリニューアル

創建当時と同じ赤褐色の銅板屋根の輝きを取り戻した外観

屋根の全面葺き替えにより創建当時と同じ赤褐色の銅板屋根の輝きを取り戻した外観。数十年後には落ち着きのある緑青色に変化(益永研司写真事務所)

改修前後の鳥瞰写真

改修前後の鳥瞰写真、ドローンによる記録撮影(大成建設)

既存と同じ銅板本瓦棒葺き

既存と同じ銅板本瓦棒葺きによる更新(大成建設)

バリアフリー対応のエレベーター

階段横のリネン庫を3層繋ぐ改造をしてバリアフリー対応のエレベーターを設置(大成建設)

内装をリニューア

一部の客室は2室を繋げて内装をリニューアル(益永研司写真事務所)

壁を耐震補強

経年による床の傾斜・たわみを軽減するために壁を耐震補強(大成建設)


創建時の姿を継承し、大規模改修により安全安心とサービス向上を実現

1935年の創建時から小規模なリニューアルや2005年の耐震改修は行われていましたが、屋根銅板の葺き替えや外装の修繕は行われていませんでした。2023年6月の金谷ホテル*創業150周年に向けて、別館の全面的な客室リニューアルと屋根の葺き替え、バリアフリー対応のエレベーター設置、設備更新などの大規模改修を行い、クラシックリゾートとしての雰囲気を残しつつ、安全安心とサービス向上(おもてなし)を実現しました。
*金谷ホテルは1873年に創業者が自宅の一部を「金谷カッテージ・イン」として開業した日本初のリゾートホテルです。

所在地栃木県日光市
発注者金谷ホテル株式会社
元設計者久米権九郎
改修設計者基本設計・監理:株式会社日建設計、
基本内装設計:株式会社日建スペースデザイン
実施設計:大成建設株式会社ー級建築士事務所
創建年1935年
竣工年2023年