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2010.06 みなとみらいの新しいランドマーク、「みなとみらいセンタービル」がついに完成


「TASMO - HD」による縦連窓のファサードが印象的な外観
大きな天井高を実現したエントランスホール
エコボイド最上部の太陽光採光システム「T-soleil100」
柱型の出ない「スクエアオフィス」

当社設計施工である「みなとみらいセンタービル」が2010年6月、ついに竣工しました。
当ビルは、横浜市みなとみらい地区の中心部に立地する、高層階を大型オフィス、低層部を商業施設とした複合施設です。

構造は、当社保有技術である「知的制振システムTASMO」+「ハイブリッドTASS免震構法」を組み合わせた構造形式「TASMO-HD」を今回初めて採用しました。薄い壁柱を制震梁でつなぎ、ファサードも兼ねた構造躯体にする仕組みで、1階床下の免震装置と上階の制震装置により地震エネルギーを吸収し、ビル揺れを低減します。また、同時にこの壁柱は日射を遮蔽するルーバーの役割も担います。
これらの特長を生かし、柱の無い、貸しやすく、使いやすい「スクエアオフィス」を実現しています。

中心部に高さ80mの吹抜け空間「エコボイド」を設置。オフィス内で空調された空気をここへ排出し、再利用することで、廊下の空調負荷を低減しています。
さらに、エコボイド内に太陽光採光システム「T-soleil100」を設置。トップライトに太陽自動追尾装置を備え、3段階のミラーで光を下層まで届けます。歪みがなく、最適な反射率を持つアルミ製の鏡を採用し、100m級の超高層ビルのセンターコアに対して光環境の改善を可能としました。
これらの仕組み等により、空調・照明の省エネルギーを実現し、横浜市の建築物環境配慮制度「CASBEE横浜」で最高位の評価Sランク認証を取得しました。

低層部分は、横浜市環境設計制度(総合設計)を活用し、街区・地区の核となる大型広場「リビングガーデン」屋内空地「インナーモール」等の整備より横浜市内最大約250%の容積割増を確保し、地域の回遊性を高める公開空地と店舗共用部が連続し賑わいを創り出します。また、みなとみらい線みなとみらい駅と直結する接続口も整備し、利便性向上と施設価値向上に配慮しています。

みなとみらいの新しいランドマークとして華々しく誕生した「みなとみらいセンタービル」、お近くにお立ち寄りの際は是非ご覧ください。

みなとみらいセンタービル
建築主 オーディーケー特定目的会社
事業主 オリックス不動産株式会社
大和ハウス工業株式会社
株式会社ケン・コーポレーション
所在地 神奈川県横浜市西区3-6-1
(みなとみらい線みなとみらい駅直結)
用途 商業施設、事務所、駐車場、駅
構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地下:2階/地上:21階/塔屋:1階
竣工 2010年5月
監修 株式会社日本設計
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社横浜支店