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2021.03 「CEATEC2019 大成建設ブース」がウッドデザイン賞2020入賞

CEATEC2019 大成建設ブース

当社設計・施工作品である「CEATEC2019 大成建設ブース」が、ウッドデザイン賞2020ハートフルデザイン部門コミュニケーション分野に入賞しました。
ウッドデザイン賞は、ウッドデザイン賞運営事務局(特定非営利活動法人 活木活木(いきいき)森ネットワーク、公益社団法人国土緑化推進機構、株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所)が主催しており、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。
ハートフルデザイン部門は、木を使って人の心を豊かに、身体を健やかにしているものが対象となっています。
我が国においては、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、適正な森林整備を進めていくためには、国産材の積極的な利用を促進していくことが重要です。
当賞によって「木のある豊かな暮らし」が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。
受賞者には、様々な広報・PRの場を提供するとともに、生産から消費に関わる人のマッチングを進めていきます。

CEATEC2019 大成建設ブース

CLTによる見たことのない造形

「CEATEC」は、アジア最大級のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会です。
「Society 5.0」を実現した未来の街をイメージする会場コンセプトにふさわしいブースデザインとして、「誰も見たことのない造形」を目指しました。

つながりを形にする

神事等で目にする紙垂(シデ)は稲妻の象徴とされており、豊作をもたらす雷雨が、尽きることのない無限の神威をイメージさせます。
目に見えないどこかと、目に見える身近な世界がつながり、その結果もたらされる豊かな暮らしを願う心が形となりました。
建設業におけるつながりとは、施主と設計者や施工者が、共通の目的へ向かう意思の力をつなげ、より発展した社会を目指すことです。
「どこかにある目に見えないモノや力で世界をつなげ、社会に革新をもたらす。」
本ブースは、そのような「想いのつながり」を形にしたものです。

CLTの紙垂(シデ)で未来とつながる

交互に折りたたんだ紙を立てた形は、目に見えない力とこの世とのつながりを示す「紙垂(シデ)」をモチーフとしました。
2つのストラクチャーが並び立つ構成は、人と建物、建物と建物がつながり共創する未来を示しています。
近未来における建材としての可能性から、構造材兼仕上げ材としてCLT(直交集成板:Cross Laminated Timber)を採用しました。
CLT造形(板材)の形状は3次元モデルで決定し、そのデータからそのまま各部材を高い精度で切り出しました。

建築主 大成建設株式会社
所在地 千葉県千葉市美浜区(幕張メッセ会場内)
用途 展示ブース
構造 木造(CLT構造)
規模 地上1階
延床面積 21.25m2
展示床面積 81.00m2
工期 2019年10月(2日間)
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社千葉支店
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2019/ceatec.html
FEATURE:『デジタル西新宿』プロジェクト
https://www.taisei-design.jp/de/feature/digital_nishi-shinjuku/
建築設計担当者

山崎信宏

木村吉邦