当社設計・当社施工作品の「T-LINKS」がARCASIA Awards for Architecture 2025 Honorary Mention(アルカジア建築賞2025 優秀賞)を受賞しました。
ARCASIA(The Architects Regional Council Asia)は、アジア22か国の建築家協会の代表によって構成されるアジア地域の建築家協議会です。
ARCASIAが主催する、ARCASIA Awards for Architecture(アルカジア建築賞)は、アジア諸国で模範となる建築物の表彰を行い、優れた建築が人間の環境に与えるポジティブな影響を紹介し、建築の発展と、文化的価値や国のアイデンティティ、アジアの発展途上国における自然環境の維持との調和を促進することを目的としています。
2025年の受賞作品においては、JIA(公益社団法人日本建築家協会)からの日本の建築作品は「T-LINKS」のみでした。とても権威のある賞となります。
ARCASIA(The Architects Regional Council Asia):https://arcasia.org//
ARCASIA Awards for Architecture :https://arcasia.org/arcasia-awards-for-architecture-aaa/
T-LINKS
地域に開かれたみんなのリフレッシュテラス
「みんなのリフレッシュテラス=環境と人に優しい木陰の空間」をコンセプトに、大屋根の下の開放的な広縁で人々が集う、日本的な環境建築を現代にアレンジしました。自然環境・地域環境・職場環境に優しい建物として、日本建築の特徴である内外が曖昧に繋がる緑のテラスを設け、集中と発散が出来る様に計画しています。
また、リモートデジタル社会の中で個人を尊重した様々な雰囲気の居場所を配置する事で、活動とリフレッシュが共存しコミュニケーションを誘発します。
大屋根とすだれルーバーによる日射抑制、緑地の蒸散効果、高効率機器の採用によりZEB ready を達成しています。
食堂の雲海天井はアクリルと和紙による柔らかい光を計画し、自然を模倣して楽しむ日本人の美意識を表現しています。
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1.Exterior wall setback
敷地北側の住宅街を考慮し、圧迫感を軽減する建物ボリュームを計画しました。
2.Wall segmentation
外壁を水平に分割し、巨大な壁という印象を与えないようにデザインしています。
3.Layer composition for shading / Shadows caused by unevenness
外壁のルーバーと植栽が重層的な構造をつくり、陰影を落とし、奥行きのあるデザインを演出しています。
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3階:ボードルームを利用する際にリフレッシュできるテラスと、大屋根の下の誰もが利用できるテラス、2つの「憩いのテラス」があります。
2階:会議室に隣接した「木のぬくもりテラス」があります。
1階:レセプションに面したテラス、体育館と繋がった中庭のような「けやき広場」、太陽の光を感じながら快適に過ごすことができる「日陰のカフェテラス」があります。
建築概要
- 建築主
- 太陽ファルマテック株式会社
- 所在地
- 大阪府高槻市明田町4-38
- 用途
- 体育館、事務所
- 構造
- 鉄骨造
- 階数
- 地上3階
- 敷地面積
- 65,873.03m2
- 建築面積
- 2,800.76m2
- 延床面積
- 4,716.71m2
- 工期
- 2021年9月 ~ 2022年11月
- 設計
- 大成建設株式会社一級建築士事務所
- 施工
- 大成建設株式会社関西支店
大成建設担当者
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- 建築設計
- 川野久雄
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- 建築設計
- 澤田拓巳
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- 構造設計
- 松土智史
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- 構造設計
- 山﨑由美子
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- 設備設計
- 西村英俊
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- 設備設計
- 矢田達也


