当社共同設計・当社共同施工作品の「エディオンピースウイング広島」がArchi-Neering Design AWARD 2025(第6回 AND賞)優秀賞を受賞しました。
当賞は、アーキニアリング・デザイン フォーラム(Archi‐Neering Design Forum 略称 A-Forum)が主催しています。
アーキニアリングデザイン(AND)とは、「建築と技術の融合・触発・統合の有様とそれを志向する理念」のことです。
Archi-Neering Design AWARD(AND賞)は、完成された建築作品としての評価だけではなく、そのプロジェクトがもつ固有の技術的テーマ(構造や環境など)を明らかにし、デザインプロセス、しくみ(システム)やしかけ(ディテール)、素材や施工法などを真摯にイノベーティブに追求する人やチームを表彰するものです。
応募作品43点のうち、まず入賞11点に選出され、最終選考会にてプレゼンを行い、優秀賞に選出されました。
A-Forum(Archi‐Neering Design Forum):https://a-forum.info/index.html
Archi-Neering Design AWARD 2025 (第6回 AND賞):https://a-forum.info/anda/anda2025.html
エディオンピースウイング広島
365日にぎわう「まちなかスタジアムパーク」の実現
広島市中心部に誕生した「まちなかスタジアム」。国際試合の開催が可能なフィールドと約28,500席の観客席、回遊できるコンコース、ミュージアム、店舗等で構成されています。
スタジアムは、国際スタジアム基準に合致した「南北方向」を前提とし、中央公園広場の西側に配置し、東側に芝生広場を配置する計画としました。スタジアム2階は、非試合時にも通行可能なパークコンコースを設けることによって、東側広場と西側本川河畔を繋ぐことで回遊性を高め、日常的に立ち寄れる回遊路となっています。またスタジアム3階は、幅10mのメインコンコースを設けることによって、試合時には周回が可能な観客のメイン動線となります。コンコースの2層化により利用者・市民の回遊性を高め、いつでもまちに開かれたスタジアムパークを実現しました。
来訪者の動線は、バスセンター・平和記念公園・旧市民球場跡地・紙屋町等の繁華街があります。南側からのアクセスが主となることを想定し、前面の城南通りに幅員10mの南側ペデストリアンデッキを整備し、スタジアム2階のパークコンコースに直結させました。また広島城との連携、JR新白島駅・広島駅へのアクセスも考慮して東側にも幅員8mのペデストリアンデッキを整備しました。
スタジアムの東側には、防災機能や環境に配慮した約2.3haの芝生広場を中心とした次世代型の広場エリアを整備しました。スタジアムと芝生広場をシームレスに繋げるために、バックスタンド側にフィールドビューテラスやだんだんテラス、日常的に営業する店舗用スペースの配置などさまざまな仕掛けにより、スタジアムと広場エリアが連携したにぎわいと市民の憩いの場を創出しています。
『平和の翼』を造形化した大屋根
広島の新たな動的な平和共感空間は、まちに開かれ、集う人々が安心できる居心地のよい場を目指しました。 外形は、その空間を柔らかく包み込む「平和の翼(ピースウイング)」により、国際平和文化都市広島の願いを表現しました。 大屋根は南東・南西側に2つの大きな開口をもち、内部の熱狂が街ににじみ出る工夫は、スタジアムと街との一体感を演出しています。一方、北の基町住宅側は音漏れや光害対策を施し住居環境に配慮しました。 南の平和記念公園側は、旧太田川の水面に反射する美しい正面性を持ち、東の広島城側は、まるで翼を広げるような動的な表情を見せます。スタジアムの外観だけでなく、内側コンコースからの眺望も見る位置によって異なり、変化に富んでいます。 動き回れる楽しさ、集中する楽しさ、回遊する楽しさをも表現する軽やかな白い屋根のデザインは、スタジアムの四隅を起点とする張弦梁構造により実現しています。
『平和の翼』を具現化する張弦梁
開放的で軽やかな屋根を実現するため、西側・東側スタンド上部に南北方向約135m のスパンで屋根を支える張弦梁(以下張弦キールガーダー)を採用しました。
張弦キールガーダーは屋根先端から約14mオフセットした位置に配置し、先端部は張弦からの先端梁せい400mmの単材片持ち梁で構成することで、フィールド側からの屋根の軽やかさを高めています。スラストを自碇でき、下部構造への負担も少ない張弦キールガーダーは、北側は傾斜した一本柱(φ650)で支持し、南側は屋根の水平力負担も担う約25mのオープンコーナーコラム(φ850)で支持することで、スタジアム内部の熱気が垣間見えるオープンコーナーを実現するとともに、屋根の浮遊感をさらに強調しています。
上弦は幅2.5m 高さ3.0m のボックストラスとし、極力トラス内に照明やスピーカー、メンテ歩廊を配置し、下弦材に外径160φのセミパラレルワイヤーケーブル2本を採用することで、軽快で浮遊感のある屋根架構としています。
建物概要
- 建築主
- 広島市
- 所在地
- 広島県広島市中区基町15-2-1
- 用途
- 観覧場
- 構造
- (躯体)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
(屋根)鉄骨造 - 階数
- 地上7階
- 敷地面積
- 49,914.04m2
- 建築面積
- 26,056.26m2
- 延床面積
- 65,878.00m2
- 工期
- 2022年2月 ~ 2023年12月
- 設計
- 大成・フジタ・広成・東畑・EDI・復建・あい・シーケィ共同企業体
- 施工
- 大成・フジタ・広成・東畑・EDI・復建・あい・シーケィ共同企業体
- WORKS:
- エディオンピースウイング広島
- NEWS:
- 「エディオンピースウイング広島」がBCS賞を受賞
建築設計担当者
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- 川野久雄
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- 伊藤真樹
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- 和田真
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- 松村秀幹
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- 宮本昌和
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- 武市章平
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- 當栄司
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- 浅野晃宏
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- 武藤敬宏
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- 佐藤凌
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- 林健斗
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- 眞鍋修
構造設計担当者
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- 島村高平
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- 安藤広隆
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- 永久美優
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- 鈴木直人
設備設計担当者
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- 龍英夫
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- 矢後佐和子
電気設計担当者
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- 箭内伸司
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- 小川武史
ランドスケープ
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- 加藤純
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- 西島知明
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- 佐野剛仙
インテリアデザイン(家具コンセプト)
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- 徳野博子
法規計画
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- 藤原稔
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- 石原佳剛
音響
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- 増田潔
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- 買手正浩
芝(フィールド)計画
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- 屋祢下亮


