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YOUNG ARCHITECTS & ENGINNERS / STUDENT SQUARE

一地球人(いちちきゅうじん)としての建築設備エンジニア

藤村 淳一 の場合

SCENE_2 理想のカタチを求めて
1. コラボレーション

空き地のデバイス
東京ガス(株)主催のアイデアコンペ。若手の登竜門的存在で、建築+設備のコラボレーションが不可欠
(第14回[2000年] 建築環境デザインコンペティション 課題『空き地のデバイス』)
私が、大成建設の設計本部に就職して良かったと思うことの一つに、様々な分野の専門家や同期の仲間達と話す機会が増えた、ということです。建物の設計は、その専門性により大別すると、(1)建築設計(デザイン)、(2)構造設計、(3)設備設計の3分野に分けられます。もちろん、1人でこれら全ての分野を担当できる技術者も世の中には居られると思いますが、芸術家顔負けの建築デザインセンスと、比較的学問的な構造や設備の分野を同時に極めるというのは、相当に困難です。ですから建築設計を生業とする場合、一般的には自分が最も得意とするいずれかの分野に属するのが普通で、同期の仲間達も、私が(3)設備設計を専門的に担当するように、各々専門分野を持った人達でした。
大学時代から、私は環境工学的な内容を専攻していた為、自ずと議論を交わす周囲の仲間は自分の分野と近い人が多かったのですが、就職後、同期の建築デザイナーや構造設計者と議論するようになって、強い刺激を受けました。そして、彼等と様々な議論を交わすうちに、各分野から有志を募ってコラボレートし、デザインコンペに挑もう!ということになったのです。