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2015.12 「大手町タワー」がAACA賞特別賞を受賞


大手町タワー
太陽光の変化や見える角度によって表情を変えるファサード。
低層部は内包する空間により分節されそれぞれの特徴あるファサードを持つ。

大手町の森
都心の軸線上に創出されたクールスポットとなる野生の緑。
様々な生物たちを宿す変化に富んだ野生の森の環境と景観を再現するため、あらかじめ別の地で3年間森を育み移植。

地下1階サンクン
眼前に大手町の森を臨み、鳥や虫の鳴き声が届く。

地下プラザ
地層と滝を想起させる大理石とエッチングガラスパネルが高さ15mに積層。

一般社団法人日本建築美術工芸協会(AACA)が主催する「第25回AACA賞」で、当社設計・施工作品の「大手町タワー」が特別賞を受賞しました。
当賞は景観・町並み・ランドスケープから建築空間やインテリアまでスケールを問わず建築・美術・工芸の力で人々に感動を与える美意識に支えられた環境や 空間を創り出した作品に与えられるものです。
「大手町タワー」は、経済原理で生成される現代都市に都市計画的観点から一石を投じるものであると高い評価をいただきました。

大手町タワー

連鎖的に再開発が進む大手町地区において、「都市を再生しながら自然を再生する」という開発理念をコンセプトに、都市機能の更新を自然環境の整備によって行い、森と建築が一体となった都市再生の新しいシンボルを目指して計画されました。
高さ200mのタワーは、ラグジュアリーホテルと高度インテリジェントオフィス、地下の商業施設とで構成されており、内外装においていずれも森との関係性に力点をおいてトータルにデザインされています。

大手町の森と地下プラザ

3,600m2の「大手町の森」は、都心忽然と現れた野生をもった森です。
都市のクールスポットを形成するとともに、公共的な地下広場「プラザ」とつながり、活力と憩いに満ちた場を提供します。
地下鉄5路線の駅を結ぶ「プラザ」は、地上まで4層に吹抜けて自然光が降り注ぎ、地下とは思えないほど開放的で豊かな公共空間を創出しています。
外観は最新機能を有する超高層ビルとしての先進的な表情と、大手町に相応しい風格ある正統的な表情との二面性を併せ持っています。
周辺の再開発ビルとは一線を画した景観を創出し、大手町の新たなランドマークとなることが期待されています。

大手町タワー
建築主 みずほ信託銀行株式会社
事業主体 東京建物株式会社
所在地 東京都千代田区大手町一丁目5番5号
用途 事務所、ホテル、店舗、駐車場
構造 (地下)鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
(地上)鉄骨造(超高強度CFT柱)
規模 地下6階、地上38階、塔屋3階
高さ 約200m
敷地面積 11,037.84m2
延床面積 198,467.44m2
竣工 2014年4月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
デザインコンサルタント 外装:Kohn Pedersen Fox Associates
ランドスケープ:Michel Desvigne Paysagiste
照明:Lighting Planners Associates
商業環境:SIMPLICITY
工事監理 株式会社日本設計
施工 大成建設株式会社東京支店
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2014/otemachi.html
NEWS:
2013.10 「大手町タワー」が一次竣工
https://www.taisei-design.jp/de/news/2013/10_01.html
2014.11 「大手町の森」が都市公園コンクールで国土交通大臣賞を受賞
https://www.taisei-design.jp/de/news/2014/11_01.html