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2009.11 当社設計施工4作品が「2009年度グッドデザイン賞」受賞

当社設計施工の、「アパートメンツ西麻布霞町」「大成建設設計本部 オフィスリニューアル」「大成建設技術センター本館」「代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワー オベリスク」の4作品が、「2009年度グッドデザイン賞」を受賞いたしました。

財団法人日本産業デザイン振興会が主催する当賞は、1957年に通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業となったわが国唯一の総合的デザイン評価・推奨システムで、グッドデザイン賞審査委員会による審査の結果、優れたデザインと認められた応募対象に贈られます。

50年以上にわたる歴史の中で、当賞は広く世間に認知され価値あるものとなっています。
今回の4作品の受賞により、当社の最新技術に裏打ちされたデザイン力が高く評価されました。

【グッドデザイン賞】 アパートメンツ西麻布霞町

敷地は、六本木通り沿いの都市的な建築群から路地裏の住宅地へと向かう、細街路に面した狭小地である。そこは土地や建築の規模が細分化されていく街並みのコンテクストが読み取れる場である。計画にあたり、この住宅のスケールと街並みのスケールの均衡を保つことが最大の目的であった。「外皮に包まれた集合体」 ここでは、住宅を街並みから切り離す記号化されたバルコニーの繰り返しは行わない。全体を白い外皮に包み込むようにボリュームを整理し、集合住宅の集積密度を不可視化する。この外皮を分節した隙間から、また穿たれた開口部から都市の住まいを街並みに開き、生活の営みが街並みの一部にもなっていくことを創出した。

[デザイナーより]
狭小地、かつ高密度にならざるを得ない賃貸集合住宅の計画ではあるが、従来型の道路に面したバルコニーを連続させるような手法を使わなかった。nLDKと面積では査定しきれない「気持ちよく住む」「集まって住む」という、住宅の根源的な課題として捉えた。道路側の開口部を吟味し、居室と一体として利用できるインナーテラスを計画し、そこから生活の営みを街並みに開いていくことによって、都市と住宅の関係をつなぎとめた。

アパートメンツ西麻布霞町
アパートメンツ西麻布霞町
建築主 東京建物株式会社
所在地 東京都港区
建物用途 集合住宅
竣工 2008年7月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社東京支店
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2008/nishiazabu.html

【グッドデザイン賞】 大成建設設計本部 オフィスリニューアル

新宿センタービル28階に位置する大成建設設計本部のオフィスリニューアル。建築に求められる多様なニーズや価値を実現するため、グループベースのワークスタイルを支える創造的オフィスの在り方を追求した。テーマは活発なコミュニケーション、横断的なコラボレーションの誘発である。設計スタッフ100名を収容する約600m2のスペースを対象としてフリーアドレス制を導入し、大テーブルと可動テーブルの組合せによるコミュニケーションを意識したワークエリア、2人掛けテーブルをリニアに配置した集中作業エリア、多目的に利用できるクリエイティブ・ラウンジの構成による、新しいデザインを創出するオフィスを目指した。

[デザイナーより]
超高層ビルのテナントオフィスのプロトタイプとして、設計者の知的生産性を最大限に高めるワークプレイスを目指した。フリーアドレス対応の大テーブルはワークスタイルの自由度の確保、インフォーマルなコミュニケーションの誘発を意図してデザインしている。互いの作業やプロジェクトが可視化され、常に刺激を受けながら新しいアイデアや様々な工夫が生まれるクリエイティブオフィスを追求した。

大成建設設計本部 オフィスリニューアル
大成建設設計本部 オフィスリニューアル
建築主 大成建設株式会社
所在地 東京都新宿区
建物用途 事務所
竣工 2008年11月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社東京支店
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2008/scbrn.html

【グッドデザイン賞】 大成建設技術センター本館

昨今、建築行為を行う上で地球環境配慮の観点から、既存ストック活用(リニューアル)に対する期待は大きい。しかしながら、依然スクラップアンドビルドの発想から抜け出せない現状がある。この要因は多岐にわたるが、リニューアルは、新築に比べ建物性能や空間性、デザイン性に劣るとの考えが一因と推測される。こうした状況に変革を与えるべく、既存建物に、新築にも勝る建物性能と空間性、デザイン性をもたらす、リニューアル計画手法の考案とリニューアル技術の新規開発を行い、高度成長期に建設された多くの建物同様に更新の時期を迎えた既存施設への適用を実施し再生を試みた。

[デザイナーより]
多くの更新時期を迎えた建物は環境負荷の低減と共に共通のニーズとして、空間の狭さ、閉塞感、耐震強度不足、機能や外観の陳腐化といった問題からの脱却を望んでいる。今回、開発、適用した技術が、これら共通のニーズに応えるリニューアル技術として多くの既存建物に対し汎用的に適用され、無用なスクラップアンドビルドを減らし既存ストック活用の促進に貢献できることを目標としている。

大成建設技術センター本館
大成建設技術センター本館
建築主 大成建設株式会社
所在地 神奈川県横浜市戸塚区
建物用途 研究所
竣工 2006年12月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社横浜支店
照明デザイン監修 LIGHTDESIGN INC.
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2007/teccenter.html

【グッドデザイン賞】 代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワー オベリスク

白い矩形のフレームに透過性の高いファサードをもつ当作品は、学校、空中キャンパス、共同住宅からなる超高層タワー校舎である。両妻面に配置された4枚の連層耐震壁「スーパーウォール」は、住宅、教室など異なる機能とモジュルールを統合し、同時に形態として視覚的にインパクトを表現する構造体である。中層部の大開口には、地上75mに位置する空中庭園が設けられている。外光と風を感じ、眺望を楽しめる生徒の憩いの場として、厳しい受験生活の息抜きの場となっている。超高層建築で初めてセミアクティブ制御による免震システムを採用した、安全で快適な最先端教育施設である。

[デザイナーより]
従来にはない超高層建築として、形態と構造が統合されたスレンダーで美しいフォルムを追求し、複雑な都市景観の中において明快で際立つ存在感のある建築デザインを目指した。また眺望の良さを生かした、空中庭園やシースルーEVを設け、緑豊かな広場を造り、学生が受験生活を快適に過ごせる環境を追求した。

代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワー オベリスク
代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワー オベリスク
建築主 学校法人高宮学園
所在地 東京都渋谷区
建物用途 専修学校、集合住宅
竣工 2008年2月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社東京支店
空中庭園彫刻 安田侃
照明計画 LIGHTDESIGN INC.
ランドスケープ オンサイト計画設計事務所
レストランインテリア デザインエイト
サイン 矢萩喜從郎
詳細 WORKS:
https://www.taisei-design.jp/de/works/2008/yoyogi.html