NEWS 2026.08

「藤田美術館」がBCS賞を受賞

  • 大きな羽を広げたような庇と開かれたアプローチは広く人々を迎え入れる

  • 地域に開かれ誰もが自由に出入りでき、様々な文化芸術に触れあえる「土間」

  • 大きな展示室に可動間仕切りを設け、多様な展示ストーリーに対応

  • 旧収蔵庫の鎧戸を再利用。他では代用できない唯一無二の部材はある種贅沢な空間を生み出し、新しい付加価値をもたらす

  • 曳家により保存した多宝塔と庭園

当社設計・当社施工作品の「藤田美術館」が、第67回BCS賞を受賞しました。
一般社団法人建築業連合会が主催するBCS賞は、わが国の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に、優秀な建築作品を創り上げた建築主・設計者・施工者の三者に与えられる権威ある賞であり、その時代を代表するわが国の優秀な建築作品として広く内外に紹介されています。

一般社団法人日本建設業連合会:http://www.nikkenren.com/

藤田美術館

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平面図

「藤田美術館」の創設者藤田傳三郎氏は、明治維新時の廃仏毀釈運動で日本の貴重な文化財が海外へ流出し、また粗末に扱われ失われていくことに危機感を覚え、私財を投じ、古美術品の収集に努めました。
1911年当時最先端であった鉄筋コンクリート造の収蔵庫は昭和20(1945)年の大阪大空襲の際、大阪市内の町がほとんど焼失したにも関わらず、罹災を免れ100年以上長きに渡り美術品を守り抜きました。
邸宅跡地に建つ旧美術館は、国宝9件、重要文化財53件を含む約2,000件のコレクションを所蔵していましたが、空調が無いため春と秋のみ開館していました。
傳三郎氏の「これらの国の宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではない。広く世に公開し、同好の友とよろこびを分かち、また、その道の研究者のための資料として活用してほしい」という想いを引き継ぎ、新く生まれた「藤田美術館」は子どもからお年寄りまで広く親しまれ、休館日の無い開かれた美術館を目指しました。
地域に根差す開かれた美術館を実現するため、隣接する都市公園との間の塀を撤去する事をまず一番に考えました。
塀の管理者である大阪市に対し、塀を撤去し敷地を繋ぐことによる相乗効果、文化継承の大切さ、体験する歴史の学びなどを伝え、2年に及ぶ様々な協議を重ねることによって、塀の撤去が実現しました。
高い塀で囲われ閉鎖的に分断されていた当敷地は庭園の造形を媒介として開放的なデザインが可能となりました。
さらに収蔵庫、多宝塔、茶室、庭園の礎石など様々な素材を最大限保存・再利用することで、他では代用できない唯一無二の部材は贅沢な空間を生み出しました。
今となっては再現が困難な職人の高い技術は100年もの時代を経てなおその役割を全うする事ができます。
保存部材の潜在力は、存在しているだけで空間を濃く豊かに変換する力があります。
土地と建物(部材)の記憶・伝統、数々の美術品が人々の心に残り、豊かにする事が「藤田美術館」の役割となります。

建物概要

  • 建築主
    公益財団法人藤田美術館
    所在地
    大阪府大阪市都島区網島町10番32号
    用途
    美術館
    構造
    鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造
    階数
    地下1階、地上2階
    敷地面積
    3,305.98m2
    建築面積
    2,171.63m2
    延床面積
    4,214.36m2
  • 工期
    2018年11月~2020年8月
    設計
    大成建設株式会社関西支店
    施工
    大成建設株式会社関西支店
WORKS:
藤田美術館
NEWS:
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大成建設担当者

  • 平井浩之
    建築設計
    平井浩之
  • 渡邉智介
    建築設計
    渡邉智介
  • 宮本育美
    建築設計
    宮本育美
  • 松尾浩樹
    伝統・保存建築
    松尾浩樹
  • 杉江夏呼
    伝統・保存建築
    杉江夏呼
  • 関山泰忠
    伝統・保存建築
    関山泰忠
  • 中谷芙美子
    伝統・保存建築
    中谷芙美子
  • 岩井昭夫
    構造設計
    岩井昭夫
  • 湯浅孝
    設備設計
    湯浅孝
  • 永吉敬行
    設備設計
    永吉敬行
  • 木谷宇
    設備設計
    木谷宇
  • 山下剛史
    ランドスケープ
    山下剛史

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